食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03220700343
タイトル フランス衛生監視研究所(InVS)、小児のロタウイルス感染症2006~2009年疫学調査報告及び2010年上期にロワール・アトランティック県で発生した貝による集団食中毒の疫学調査報告を発表
資料日付 2010年10月5日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  フランス衛生監視研究所(InVS)は2010年10月5日発行の機関紙「BEH:週刊疫学報告」第37号で小児のロタウイルス感染症2006~2009年疫学調査報告及び2010年上期にフランス大西洋岸ロワール・アトランティック県で発生した貝による集団食中毒2件の疫学調査報告を発表した。
1. 子供のロタウイルス感染症2006~2009年疫学調査報告:小児救急で見たロタウイルス感染症遺伝子の多様性
序: ロタウイルスは子供の主要な急性胃腸炎の病因である。ワクチン接種プログラムで、ロタウイルス感染症を抑制し、症状の特徴付けをするために、また潜在的に病気流行リスクがある病原体の出現を感知するためには細心の未来予測型サーベイランスが必要になる。
機材と方法: 2006~2009年には13の大学付属病院の小児救急で受け入れた下痢症の子供の糞便検体を収集した。ロタウイルスが検出されたものについて、逆転写ポリメラーゼ連鎖反応法(RT-PCR法)を使ってカプシドたん白質(外殻)VP4とVP7に基づいて遺伝子タイピングを実施した。
結果: 遺伝子タイピングをした1
,947の糞便検体から検出されたロタウイルスは、殆どが安定的にG1株(61.7%)及びG9株(27.4%)で、また殆どがP[8]型との組み合わせである(92.9%)。潜在的に人獣共通感染に変わりうる非定型は合計で31株であった。特にG12型株とG8型株の幾つかは遺伝子的に牛ロタウイルス株に近い株が検出された。
結論: 現在フランスで流行しているロタウイルスの遺伝子型は現在のところ安定性しているので、現行のワクチンが有効であると考えることができる。しかし将来に出現が懸念されるG12型及びG8型についても将来のワクチンを考慮に入れる必要がある。現行のワクチンに感受性がない新たな型のウイルス出現を抑制するためにロタウイルス感染症サーベイランスを継続しなければならない。
2. 2010年上期にロワール・アトランティック県で発生した貝による集団食中毒の疫学調査報告
序: ロワール・アトランティック県のリゾート地で2010年1月26日~29日に行われたセミナーの終了時に、同じ会社の従業員の中に食中毒の症状が出ているとの届出があった。
方法: セミナー参加者で構成する2つのコホートについて後ろ向き疫学調査(etude retrospective)が実施された(n = 69)。患者の糞便や汚染源と疑われる貝類及び食用貝養殖場の貝類についてウイルス検査が実施された。
結果: 胃腸炎の患者37名について調査が行われた。調査の結果、貝類摂取を原因とする別々の2つの感染源が同定された。症状及び潜伏期間の中央値は、患者の糞便検体及び食品として摂取されたカキ貝やムール貝サンプルからノロウイルスが検出されたことと一致するものであった。
結論: 臨床株の多様性は貝類の摂取によるノロウイルス感染を裏付けるものとなる。カキ貝摂取を原因とする最初の食中毒は集団食中毒(Tiac)グループ4に分類され、モルビアン県のカキ貝養殖漁場から出荷された貝類の回収及びこの海域の貝類採捕は禁止された。これらの感染源で貝類摂取に由来する集団食中毒調査に糞便培養によるウイルス検査を併用することのメリットが明らかになった。
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス衛生監視研究所(InVS)
情報源(報道) フランス衛生監視研究所(InVS)
URL http://www.invs.sante.fr/beh/2010/37/beh_37.pdf

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