食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu03210080149 |
| タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、香料グループ評価9改訂2：脂環式第2級アルコール類を含有する飽和及び不飽和脂環式第2級アルコール類、ケトン類、エステル類、並びに、フェノール誘導体のエステルに関する科学的意見書を公表 |
| 資料日付 | 2010年7月2日 |
| 分類１ | - |
| 分類２ | - |
| 概要（記事） | 欧州食品安全機関(EFSA)は7月2日、香料グループ評価9改訂2 (FGE.09Rev2)：脂環式第2級アルコール類を含有する飽和及び不飽和脂環式第2級アルコール類、ケトン類、エステル類、並びに、フェノール誘導体のエステルに関する科学的意見書(2009年5月13日採択)を公表した。概要は以下のとおり。 1. 本グループ評価の対象は、脂環式第2級アルコール類を含有する飽和及び不飽和脂環式第2級アルコール類、ケトン類、ヘミケタールエステル及びエステル類の16物質である。 2. 香料の年間生産量から推定する標準的MSDI法(Maximised Survey-derived Daily Intake)によると、本グループ16香料物質のうち15物質の欧州における推定摂取量は0.001μg/人/日～110μg/人/日の範囲であり、構造クラスI、II又はIIIの懸念を引き起こす各閾値(1 ,800μg/人/日、540μg/人/日又は90μg/人/日)をすべて下回る。構造クラスIIの1物質(メチル3-オキソ-2-ペンチル-1-シクロペンチルアセテート)のMSDI法による推定摂取量は770μg/人/日であり、懸念を引き起こす閾値540μg/人/日を超える。 3. 遺伝毒性データは、本グループにおける限られた数の香料物質についてのみ利用可能であり、遺伝毒性を十分に評価することができない。しかし、利用可能なデータは、FAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)の評価手順(訳注：摂取量、構造活性相関、代謝及び毒性に関する情報を統合する段階的な手法)を用いたそれら限られた数の香料物質の評価を妨げない。当該香料物質のうち15物質は、香料物質としての推定使用量において無害な化合物に代謝されると予見される。残る物質シクロテトラデカノン(Cyclotetradecanon)は、シクロテトラデカノン又は密接に関連する物質(closely related substances)に関するデータ不足のため、無害な化合物に代謝されると予見することができなかった。毒性データが利用可能であった場合、それらのデータは、JECFA手順を用いた本グループ評価における結論と矛盾しなかったことに留意された。 4. 標準的MSDI法に基づくと、評価対象の当該16物質のうち15物質は、香料物質としての用途由来の推定摂取量において安全性の懸念を引き起こさないと考えられる。1 香料物質(シクロテトラデカノン)については、毒物動態学及び/又は毒性学に関する追加データが必要であるため、評価が延期されている。 5. 食品摂取量に香料添加率を掛けて累計するmTAMDI法 (modified Theoretical Added Maximum Daily Intake) を用いた場合、構造クラスIに属する12香料物質のうち11物質の推定摂取量は420μg/人/日～38 ,000μg/人/日であった。これら11物質のうち7物質のmTAMDI法による推定摂取量は、懸念を引き起こす閾値1 ,800μg/人/日を下回り、残る4物質のmTAMDI法による推定摂取量は、当該閾値を超える。構造クラスIに属する1香料物質については、使用量が不明である。構造クラスIIに属する3香料物質のmTAMDI法による推定摂取量は、それぞれ1 ,600μg/人/日、3 ,900μg/人/日、3 ,900μg/人/日で、構造クラスIIの懸念を引き起こす閾値540μg/人/日を超える。構造クラスIIIに属する1物質のmTAMDI法による推定摂取量は4 ,800μg/人/日で、構造クラスIIIの懸念を引き起こす閾値90μg/人/日を超える。mTAMDI法による推定摂取量が懸念を引き起こす閾値未満である7物質についても、無害な産物に代謝されると予見される。したがって、使用量が懸念を引き起こす閾値を超える8香料物質、並びに、使用量が不明の1物質について、信頼性のより高い暴露データが必要である。 6. 16香料物質すべてについて完全な純度基準及び市販原料の同一性などの規格が提供されている。したがって、16物質すべての市販原料について確定評価を行うことができる。 7. シクロテトラデカノンについて、追加の毒性データ(代謝試験及び/又は毒性試験)が必要である。残り15物質は、MSDI法による推定摂取量において、安全性に懸念はない。 |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | EU |
| 情報源（公的機関） | 欧州食品安全機関（EFSA） |
| 情報源（報道） | 欧州食品安全機関（EFSA） |
| URL | http://www.efsa.europa.eu/en/scdocs/doc/1454.pdf |
（※注）食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要（記事）は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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