食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03200600450
タイトル Eurosurveillance:2010年8月19日号の食品安全の関連記事
資料日付 2010年8月19日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  Eurosurveillance 8月19日号(Volume 15
, Issue 33
, 19 August 2010 )に掲載された食品安全の関連記事及びそのURLは以下のとおり。
1. フランスにおけるクリプトスポリジウムの検査所報告に基づくサーベイランス(2006年~2009年)
(1)フランス食品衛生安全庁(AFSSA)は2002年、同国内におけるヒトのクリプトスポリジウム症の有病率に関する情報不足に注目した。2年後、フランス国内におけるヒトのクリプトスポリジウム症の発生率及び疫学状況に関するデータを公衆衛生当局に提供するANOFEL(訳注:寄生虫学及び細菌学の学会)クリプトスポリジウム全国ネットワーク(ACNN)が設立された。ACNNには、38の病院(主に大学病院)の寄生虫検査所が自主的に参加している。各検査所は、データシートの様式を用いて、ヒトのクリプトスポリジウム症の新しい確認症例の届出、並びに、検体(糞便や十二指腸吸引物、生体組織など)及び関連する臨床データや疫学的データの保管に従事している。
(2)2006年1月~2009年12月にフランス国内で、クリプトスポリジウム症例407例の届出があり、364検体が収集された。届出症例のうち74例(18.2%)は4歳未満の小児であった。HIV感染患者及び免疫応答性のある患者は、届出症例のそれぞれ38.6% (n=157)及び28% (n=114)であった。夏季後半及び秋季の初めに症例数が増加する明白な季節パターンが各年に観察された。310人の患者から得た345分離株の遺伝子型別によって、168症例(54.2%)のC. parvum、113症例(36.4%)のC. hominis及び29症例(9.4%)のその他の種(C. felis (n=15)、C. meleagridis (n=4)、C. canis (n=4)、Cryptosporidium chipmunk 遺伝子型 (n=1)
, Cryptosporidium rabbit 遺伝子型 (n=1)及び新型Cryptosporidium 遺伝子型 (n=4))を同定した。これらのデータは、フランスにおけるクリプトスポリジウム症の検査確認症例に関する最初の多地点に及ぶ報告書になる。
http://www.eurosurveillance.org/images/dynamic/EE/V15N33/art19642.pdf
2. 英国ノーサンプトンシャー州における希なクリプトスポリジウム遺伝子型による局地的な水媒介性感染症集団発生のモニタリングにおける症候群サーベイランスの有用性(2008年6月~7月)
(1)英国には、全国規模の症候群サーベイランスがいくつかある。英国健康保護庁(HPA)/QSurveillance 全国サーベイランスシステムは、一般医(GP)を主体とする臨床情報システムから抽出した臨床診断データを用いるが、HPA/国営保健サービス(NHS) Direct症候群サーベイランスシステムは、全国電話相談から得た診断前の症候群データを用いる。
(2)これらのシステムから得たデータが、2008年6月に英国ノーサンプトンシャー州のPitsford貯水池から供給された飲料水のクリプトスポリジウムのオーシストによる汚染後に発生した一地方におけるクリプトスポリジウム症集団発生のモニターに使用された。当該事例と同時に起きた下痢に関するNHS Directへの電話件数にピークがあった。当該集団発生事例の影響を受けた地域におけるQSurveillanceデータによって、当該事案が発生した週における下痢及び胃腸炎に関するGPの診察件数に著しい増加が示されたが、嘔吐に関する診察件数に増加は見られなかった。計33例のクリプトスポリジウム症の臨床症例が集団発生調査で特定され、そのうち23例はアウトブレイク株に感染したことが確認された。しかし、QSurveillanceデータからは、集団発生の期間中に推定で422例(ベースラインとなる週間症例数の約25%増)を超える下痢症例があったことが示唆される。
(3)われわれの知る限り、症候群サーベイランスシステム(HPA/QSurveillance全国サーベイランスシステム)のデータが、そのような一地方レベルの小さな集団発生事例の規模を示すことが可能であることが明らかになったのは初めてのことである。QSurveillance (英国人口の約38%を対象とする)は、primary care trust (訳注:NHSの地域保健医療サービス機関) による地方の保健行政区レベルにおけるデータ提供が可能な現在唯一のGPデータベースである。そうした小規模な集団発生のモニターに症候群サーベイランスシステムが役立つことが可能であることは珍しいため、今回説明したクリプトスポリジウム汚染事例は、この情報の潜在的な有用性を立証するものである。
http://www.eurosurveillance.org/images/dynamic/EE/V15N33/art19643.pdf
3. EU域内におけるカンピロバクター伝播への寄与要因に関して公表された報告書
 欧州食品安全機関(EFSA)はこのほど、生体鶏及び鶏と体におけるカンピロバクターの伝播に寄与する可能性のある要因に関する報告書を公表した。
http://www.eurosurveillance.org/images/dynamic/EE/V15N33/art19641.pdf

国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報(微生物)No.19/2010 P11~P16
(2010.09.08)http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) Eurosurveillance
情報源(報道) Eurosurveillance
URL http://www.eurosurveillance.org/images/dynamic/EE/V15N33/V15N33.pdf
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