食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03200550475
タイトル フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、そばのシアン化水素(HCN)(ベッチ種子:Vicia sativa)汚染及び介入レベルの設定について意見書を提出
資料日付 2010年9月6日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は、そばとそば粉ロットのシアン化水素(青酸:HCN)(ベッチ種子:Vicia sativa)汚染及び介入レベル(緊急対策をとる汚染レベル)の設定について競争・消費・不正抑止総局(DGCCRF)から諮問を受けて2010年7月30日付で意見書を提出した。
 消費者から有機そば粉を水で練った(水和)ところ苦アーモンドのにおいがするとの苦情があり、販売製粉業者からそば粉とそばのサンプルを採取し、DGCCRFが分析した。当該ロットサンプルはフィニステール県(大西洋岸ブルターニュ半島先端の県、蕎麦の産地)で栽培され2009年9月に収穫されたものである。分析の結果、これらのロットサンプルの全てからシアン化水素(HCN)汚染が検出された(HCN含有量は12~18 mg/kg)。
 粗挽きそば(sarrasin brut)のロット(汚染14 mg HCN/kg)から、不透明な黒い種子状の植物性不純物(混入率9.5%)が検出され、その不純物のHCN含有量は573 mg/kgであった。これらの種子はオオカラスノエンドウ(ベッチ:Vicia sativa)由来のものであることが同定された。
 消費者はシアン化物を摂取してしまうリスクに曝されることになる。ANSESは、そば粉のシアン化水素(HCN)汚染に対する介入レベルのシアン化水素含有量は最大で10 mg HCN/kgと考える。
 加えて、分析で検査されていないとしても、グルコース6リン酸デヒドロゲナーゼ(G6PD)欠損症患者に重篤な障害を引き起こす懸念がある物質で汚染されているリスクがある。ANSESは旧フランス食品衛生安全庁(AFSSA)の2006年の意見書で、グルコース6リン酸デヒドロゲナーゼ欠損症患者には禁忌としていた。
 ANSESは当該ロットは消費者に健康リスクを引き起こす懸念があると結論づけた。
 また、当該ロットを食品用に廻さないよう勧告する。

Afssa2006年意見書は以下のURLより入手可能。
http://www.afssa.fr/Documents/NUT2006sa0033.pdf
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
情報源(報道) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
URL http://www.afssa.fr/Documents/RCCP2009sa0320.pdf
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