食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03190180208 |
タイトル | オーストラリア・ニュージーランド食品基準機関(FSANZ)、アスパルテームに関する5項目のファクトシート更新版を公表 |
資料日付 | 2010年8月19日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | オーストラリア・ニュージーランド食品基準機関(FSANZ)は8月19日、アスパルテームに関する5項目のファクトシート更新版を公表した。2007年9月の従来版にフェニルケトン尿症についての新項目が付け加えられた。 1. アスパルテームとは何か。 食品及び飲料で砂糖の代わりに使用される強力な甘味料である。FSANZ及び他の国際的な食品管理機関は、卓上用甘味料、炭酸入り清涼飲料、ヨーグルト及び菓子類を含む食品でのアスパルテームの使用を認めている。 2. アスパルテームは安全かどうか。 安全である。アスパルテームの安全性については、広範囲の短期及び長期毒性試験が行われ、食品添加物として安全であるとされている。1994年にFSANZは、オーストラリア人の人工甘味料摂取状況について調査を行い、ADIと比較した。平均的な消費者における摂取量はADIより低く(ADIの7%)、摂取量が多い集団でもADIの30%以下であった。これにより豪州における食品中のアスパルテームのレベルについては何ら安全性の懸念がないことが判明した。2003年9月の調査では、平均的消費者における摂取量はADIの6%であり、また高摂取量集団でもADIの25%以下であった。FSANZは、一連の調査の結果、豪州におけるアスパルテームのレベルが健康に悪影響を及ぼすレベルよりはるかに低いとの結論に達した。 3. アスパルテームの安全性について他の規制機関や専門家委員会で検討されているか。 アスパルテームは非常に広範囲にわたって研究されている添加物である。食品添加物に関するFAO/WHO合同食品添加物専門家委員会(JEFCA)は、1980年にアスパルテームについて評価を行い、40mg/kgのADIを設定した。欧州委員会の食品に関する科学委員会(SCF)は、2002年12月に500件以上の研究結果を検討後、アスパルテームが安全であるとした従来の評価及びJEFCAのADIを改訂する必要はないとの意見を発表した。2006年に米国の国立ガン研究所(National Cancer Institute)が340 ,045人の男性並びに226 ,945人の女性(50才から69才まで)を対象に実施した調査ではアスパルテームの摂取とガンとの関連はみられなかった。さらに最近では、国際的に認められている科学者パネルが過去25年間に実施された研究、記事及び報告500点以上を評価した結果、アスパルテームは現在の摂取レベルでは安全であるとの結論を出している。ADIの何倍もの量を摂取したとしても、発ガン性、神経系、学習能力・行動などへ有害な影響があるとの信頼出来る証拠はみつからなかった。2008年及び2009年にEFSAの諮問フォーラムは、アスパルテームの安全性に関する入手可能な情報やデータについてレビューを行った。アスパルテームの摂取量及び脳機能、食欲、アレルギー、免疫システム、代謝、糖尿病、ガンなどに対するアスパルテームの影響に関し入手可能な情報を検討したところ、EFSAがアスパルテームを安全な食品添加物であるとした従来の意見書を再検討すべき新たな証拠は何もみつからなかった。 4. フェニルケトン尿症 (Phenylketonuria) フェニルケトン尿症(PKU)は、アミノ酸であるフェルニルアラニンをチロシンに変換させる代謝酵素の欠損を特徴とする遺伝性疾患である。この酵素が欠損するとフェルニアラニンが蓄積する。もし治療されないままに放置しておくと、脳の発達障害を引き起し、精神遅滞、脳損傷、脳卒中に繋がる可能性がある。フェニルケトン尿症の患者は、食事を介してフェニルアラニンを調整し、薬物治療と合わせて管理出来る。フェニルケトン尿症患者は、少なくとも最初の16年間においては低フェニルアラニンの食事を遵守する必要がある。そのためには、肉、チキン、魚、卵、ナッツ、チーズ、豆類、牛乳及び他の乳製品などたん白質の高い食品を制限することが必要となる。人工甘味料が使用された食品及び飲料はフェニルアラニンに分解されるアスパルテームを含んでいるために、フェルニルケトン尿症の人に対する注意喚起として表示義務が導入された。 5. アスパルテームは表示されているか。 FSANZは、一部の人々が数種の食品添加物を避けたいと思っていることを承知している。食品添加物については、種類の名称(例、甘味料)、個別名称、またはコード番号で識別することが義務付けられている。アスパルテームの添加物番号は951となっている。 |
地域 | 大洋州 |
国・地方 | 豪州 |
情報源(公的機関) | 豪州・NZ食品安全庁(FSANZ) |
情報源(報道) | 豪州・NZ食品基準機関(FSANZ) |
URL | http://www.foodstandards.gov.au/scienceandeducation/factsheets/factsheets2010/aspartameaugust2010.cfm |
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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