食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu03180950188 |
| タイトル | フランス食品衛生安全庁(AFSSA)、脂肪酸(ω-3)含有量を増加させた遺伝子組換え大豆MON87769の市場流通認可申請について意見書を提出 |
| 資料日付 | 2010年7月2日 |
| 分類1 | - |
| 分類2 | - |
| 概要(記事) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA)は、欧州規則(EC)No.1829/2003に基づき脂肪酸(ω-3)含有量を(増加させるよう)改良した遺伝子組換え大豆MON87769の輸入、加工、食品や飼料への使用のための市場流通認可申請について競争・消費・不正抑止総局(DGCCRF)から諮問を受けて2010年5月11日付けで意見書を提出した。 大豆MON87769は種子の中に新たな二種類のたん白質、即ち多価不飽和脂肪酸のGLA(γ-リノレン酸、C18:4 n-6)及びSDA(ステアリドン酸、C18 :4 n-3)を生合成する経路に作用するレダクターゼ(還元酵素) △6 (Pj△6D)及び?15 (Nc△15D)を産生する。 △6 (Pj△6D)たんぱく質をコードする遺伝子はサクラソウ、△15 (Nc△15D)たんぱく質をコードする遺伝子はアカパンカビ由来である。遺伝子組換えで産生したSDAの含有率は種子脂肪中の20~30%になる。 SDAは、α-リノレン酸と魚や海産物に多く含まれていることが知られているエイコサペンタエン酸(EPA:C20 :5 n-3)やドコサヘキサエン酸(DHA:C22 :6 n-3)の間に存在する中間代謝物である。ある種の動物、特にヒトではSDAの一部はEPAに変わる。 大豆は動物飼料及び食品としてたん白質、レシチンやオイルの生産に使用される。MON87769は大豆種子や大豆オイルのω-3系多価不飽和酸であるSDA含有量を増加するように遺伝子組換えを施したものである。 MON87769の分子の特徴付けは完全で、その分析から導入遺伝子の挿入は有害影響を引起こす性質のものではないことを示唆するものである。 成分比較データからMON87769と対照の間に大豆種子の脱脂フラクション(搾りかす、分離たんぱく質)の成分やレシチンに差はないと結論づけることができる。種子と大豆油については成分の差は明らかで、主としてGLAとSDAに関しては遺伝子改変で意図したとおりであった。 新たに産生したたん白質Pj△6Dと Nc△15Dの安全性データに関しては、AFSSAは急性毒性試験で使用した用量が通常この種の試験の用量としては非常に低すぎるのではないかと考える。しかし、大豆搾りかすを使って実施したラットの90日間亜慢性毒性試験の結果を含む試験全体の結果に関して言えば、AFSSAは動物飼料にするMON87769の種子の脱脂フラクションは対照大豆や従来種の大豆由来の搾りかすと同等の安全性を示すものと考えられる。 全体としてのMON87769の種子の安全性は、対照と異なる改変した成分を含む脂質フラクション(例:脱脂していない焙煎全粒種子)を含む植物素材を使って実施した90日間亜慢性毒性試験がないので評価できない。 大豆MON87769種子油に関しては、成分は改変されており、従来の大豆油にはない追加脂肪酸(SDA、GLA、トランスSDA及びトランスα-リノレン酸)が含まれている。今日、消費されているオイルや食品で申請者が提案するような高いSDA含有量の食品は存在しない。実際に認可されているエキウムオイルのSDA含有量は10%で、大豆MON87769由来の大豆油の1/2~1/3ほどである。よってAFSSAはMON87769由来の大豆油は食品に用いられる新規開発食品成分(NI)と考えるべきもので、新規開発食品・食品成分に関する欧州規格No.258/97/ECに基いて評価することが必要であると考える。 特にAFSSAは大豆MON87769由来の大豆油の使用安全性評価のためには申請者が提案する使用条件で次の事項をカバーした申請書が必要と考える: ・抽出や精製プロセス毎の及び脂肪酸の安定性に及ぼす影響 ・導入食品及びこれらの食品中のオイルの安定性データの明細リスト ・SDA代謝物の運命に関するデータ。SDAまたはそのEPAやDHA誘導体を高用量摂取した場合の体内SDA蓄積について試験が必要である。 ・SDAトランス異性体の作用 ・大豆MON87769の種子や副産物を飼料として与えられた動物由来食品の脂肪酸の変化の評価 ・食品にオイルを含有させた場合にSDA最大摂取量と見積もられた量に相当する、AFSSAがリスクがないと考察する1.9 g/日(AFSSA、2007年)よりかなり高いレベルである5 g/日のSDAを摂取した場合の安全性試験。 ・大豆MON87769の種子を給餌した結果として期待できる動物由来食品の栄養強化を考慮したSDA摂取シミュレーション・スタディ ・子供向けの栄養強化食品(aliments vecteurs:栄養素搬送食品)を考慮して、子供で実施したSDA摂取量シミュレーション・スタディ、特にアラキドン酸(20:4 , n-6)とEPAの摂取量バランスが不均衡になるリスクに関する研究が必要である。 |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | フランス |
| 情報源(公的機関) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA) |
| 情報源(報道) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA) |
| URL | http://www.afssa.fr/Documents/BIOT2010sa0046.pdf |
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