食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03170800149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、貝類の海洋性自然毒―新興毒素のブレベトキシン群に関する科学的意見書を公表 |
資料日付 | 2010年7月26日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は7月26日、貝類の海洋性自然毒―新興毒素のブレベトキシン群(Brevetoxin group)に関する科学的意見書(2010年7月5日採択)を公表した。概要は以下のとおり。 1. EFSAの科学パネル(CONTAM)は、貝類及び魚類中のブレベトキシン(BTX)群毒素の摂取に関連したヒトの健康に対するリスクを評価した。BTX群毒素は、貝類及び魚類中に蓄積しうる海洋性自然毒である。BTX群毒素は、主として渦鞭毛藻類Karenia brevisによって産生され、神経性貝中毒(NSP)を引き起こす。NSPの症状と徴候には、例として、吐き気、嘔吐、下痢、感覚異常、痙攣、気管支収縮、麻痺、発作及び昏睡が含まれる。現在までに欧州の貝類又は魚類中にBTX群毒素は報告されておらず、また、現在のところ欧州における貝類及び魚類中のBTX群毒素の規制値はない。 2. BTX群毒素の毒性学的データベースは限られており、急性毒性試験がほとんどである。BTX群毒素の急性毒性の観点及び慢性毒性のデータ不足を考慮して、当該パネルは急性参照用量(ARfD)を設定することが望ましいと考えたが、データ不足のためARfDを設定できなかった。BTX-2がDNA付加体を形成することを示すある程度の所見(some evidence)がある。このため、BTX-2の発がん性の可能性及び間接的な長期影響に関する懸念が出ている。(1)欧州における貝類又は魚類でのBTX群毒素の発生率データの不足、(2)急性毒性に関する限られたデータ、(3)慢性毒性に関するデータ不足のため、当該パネルは、欧州市場で販売される可能性のある貝類及び魚類中のBTX群毒素に関連したリスクに関して意見を出すことができなかった。 3. マウスを用いた生物検定法(MBA)がBTX群毒素の検出に慣例で使用されてきた。しかし、不十分な検出能力及び倫理的な懸念のため、MBAは適切な方法とはみなされない。in vitro試験及び免疫測定法が代替法として開発されているが、どちらの試験もさらに開発が必要である。液体クロマトグラフィー-タンデム質量分析法(LC-MS/MS)がBTX群毒素の有用な定量手段になりうるが、定量法開発の進展と(試験所間)妥当性確認試験を可能にするため、認証された標準物質が必要である。 国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報 No.16/2010(2010.07.28)(化学物質)p8-9 http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/ |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | http://www.efsa.europa.eu/en/scdocs/doc/1677.pdf |
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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