食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03170670305
タイトル EU、欧州委員会が今後のBSE/TSE対策を概説したTSEロードマップ2を公表
資料日付 2010年7月16日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  EUは7月16日、欧州委員会(EC)が今後の牛海綿状脳症(BSE)/伝達性海綿状脳症(TSE)対策を概説した「TSEロードマップ2」を公表した。概要は以下のとおり。
1. ECは同日、EU域内におけるTSE関連施策のうち、今後変更する可能性のある領域を概説した欧州議会及び理事会への報告書を採択した。当該文書「TSEロードマップ2―伝達性海綿状脳症に関する2010年~2015年の方策文書」は、いかなる修正もEUの高度なヒトの健康及び動物衛生の保護並びに食品安全を堅実な科学によって維持することが望ましいと強調している。当該ロードマップは、BSE/TSE対策に関する意見交換の輪を広げるリフレクションペーパーである。
2. 変更する可能性のある領域
 当該ロードマップは、現在のTSE対策のうち将来変更される可能性のある6領域を特定している。
(1)特定危険部位(SRM、すなわちBSE感染性を宿す可能性のある器官):EUのSRMリストを国際獣疫事務局(OIE)の国際標準に合わせる可能性がある。
(2)飼料規制:動物性加工たん白質(PAP)について一定の許容水準を導入する可能性がある。同種動物内の飼料再利用(例えば、家きんの肉骨粉を豚に、豚肉骨粉を家きんにそれぞれ給与できるが、豚肉骨粉を豚に給与することはできない。)に関する禁止条項を据え置いたまま、豚や家きん、魚類など非反すう動物の一定のPAPについて使用を禁止する条項が削除される可能性がある。
(3)サーベイランス:検査の月齢制限を徐々に引き上げる、又は、様々な検査方法によってモニタリングシステムの対象動物をより絞り込む可能性がある。
(4)スクレイピー根絶施策:当該施策は、最新の科学的知見に従って行われる可能性がある。つまり、いくつかの施策の中の1つとして、非定型スクレイピー株に伝染性のないことがデータによって確認された場合における非定型スクレイピー対策の修正の可能性、あるいは、めん羊における当該疾病について育種プログラムを通じた遺伝的制御が継続して推奨される可能性がある。
(5)コホート牛(BSE患畜の出生日の前後12ヶ月以内に同一群で出生し、かつ、同一の汚染飼料を給与された可能性のある牛)の殺処分:コホート牛のBSE陽性頭数が2009年以降0に減っているため、コホート牛の一斉殺処分は中止される可能性があり、フードチェーンに入る前の検査で陰性の結果が出た場合は、コホート牛を食用に販売できる可能性がある。
(6)生前及び死後検査:生前検査が利用可能になった場合、生体動物の検査が選択できるようになる可能性がある。これは、小型反すう動物に関する群証明の目的に特に役立つ可能性がある。
 当該報告書「TSEロードマップ2」(14ページ)は、以下のURLから入手可能。
http://www.fsai.ie/uploadedFiles/Legislation/FSAI_-_Legislation/2010/07_jul2010/EU_Communication_TSE.pdf
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州連合(EU)
情報源(報道) 欧州連合(EU)
URL http://europa.eu/rapid/pressReleasesAction.do?reference=IP/10/957&format=PDF&aged=0&language=EN&guiLanguage=en
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