食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03170120149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、香料グループ評価13改訂1(FGE.13Rev1):フルフリル及びフラン誘導体(側鎖置換基及びヘテロ原子を有するものと有さないもの)に関する科学的意見書を公表
資料日付 2010年4月19日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は4月19日、香料グループ評価13改訂1(FGE.13Rev1):フルフリル及びフラン誘導体(側鎖置換基及びヘテロ原子を有するものと有さないもの)に関する科学的意見書(2009年11月26日採択)を公表した。概要は以下のとおり。
1. 本香料グループ評価は、フルフリルアルコール及びその類似物質、並びに、硫黄置換フラン誘導体に関連した25香料物質について行う。当該香料物質は、その分子中に硫黄置換基を有さないか有するかによって、2つの主要なサブグループに分類できる。
2. 遺伝毒性試験データは、メイングループIに属する香料物質の一部または構造的類似物質についてのみ利用可能である。サブグループIaにおいて、検討対象の2香料物質である5-ヒドロキシメチルフルアルデヒド(5HMF)及びフロ酸、並びに、構造的に類似する5種類の支持物質についてin vitro遺伝毒性に関するデータが提供された。
3. メイングループIIに属する検討対象の香料物質または構造的類似物質について、遺伝毒性試験データは利用可能ではない。
4. サブグループIaにおいて、5-ヒドロキシメチル基で硫酸抱合体になることにより遺伝毒性活性を示すデータに基づき、5HMFのin vitro遺伝毒性の可能性を示す十分な科学的根拠がある。しかし、in vivoデータの欠如によって確定的な評価を行うことができず、また、当該物質にFAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)の評価手順(訳注:摂取量、構造活性相関、代謝及び毒性に関する情報を統合する段階的な手法)を適用することができない。サブグループIbにおける検討対象物質2種類について、非常に類似した物質の代謝試験によって、代謝物のDNA結合性の可能性が示される。また、類似物質のいくつかのin vitro試験で、遺伝毒性活性の徴候が得られた。これらのデータによって、サブグループIbの当該2香料物質のJECFA手順による評価ができない。
5. FGE.13の硫黄を含有しないフラン誘導体の代謝には、肝毒性を引き起こす可能性のある反応性アルデヒドとして知られるフルフラールの生成が含まれる。また、2種類のフロ酸エステル、及び、フルフラールの主要代謝物であるフロ酸は、フラン環を開環し、反応性中間体を産生しつつ、二酸化炭素に代謝される可能性がある。したがって、メイングループIに含まれる検討対象物質は、無害な化合物に代謝されると予見できないと結論づけられる。
6. 硫黄を含有する化合物の代謝に基づき、検討対象物質のフルフリル及びフランモノスルフィド(furan monosulphides)は、スルホキシド及びスルホンに酸化することが予見される。チオール・グループ(遊離チオール、チオール二硫化物又はチオール三硫化物)の反応性、並びに、細胞生理学におけるチオール・グループの重要性を仮定すると、これらの物質が正常な細胞機能を阻害する可能性が排除できない。メイングループIIに含まれる検討対象物質は、無害な化合物に代謝されると予見できないと結論づけられる。
7. 香料の年間生産量から推定する標準的MSDI法(Maximised Survey-derived Daily Intake)に基づくと、JECFA手順で評価された検討対象の当該22物質は、香料物質としての用途由来の推定摂取量において安全性に懸念を引き起こさないと考えられた。
8. 食品摂取量に香料添加率を掛けて累計するmTAMDI法(Modified Theoretical Added Maximum Daily Intake)を用いた場合、JECFA手順で評価された構造クラスIIに属する3香料物質の推定摂取量は420 ~3
,900μg/人/日であった。当該3香料物質のうち2物質のmTAMDI法による推定摂取量は、懸念を引き起こす閾値540μg/人/日を超えている。構造クラスIIIに属する19物質のうち16物質のmTAMDI法による推定摂取量は160~3
,900μg/人/日で、構造クラスIIIの物質の懸念を引き起こす閾値90μg/人/日を超える。構造クラスIIIに属する残り3物質のmTAMDI法による推定摂取量は49~78μg/人/日で、構造クラスIIIの物質の懸念を引き起こす閾値を下回る。したがって、JECFA手順で評価された検討対象物質のうち18物質について、追加情報が必要である。この追加情報には、信頼度のより高い摂取データ及び、必要な場合は、追加の毒性学的データが含まれる。
9. 当該パネルは、2物質(立体異性のデータ欠損)及びin vitro遺伝毒性の懸念によりJECFA手順による評価ができない3物質について評価を保留する。これら5物質については追加データが必要である。評価対象の25香料物質のうち残る20物質について、当該パネルは、MSDI法に基づく「香料物質としての推定摂取量において安全性に懸念はない」と結論づけた。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/scdocs/doc/1403.pdf

利用上の注意事項

本データベースに掲載された情報の利用の際は、以下1、2をご理解ください。ご利用に当たって、以下3に同意したものとみなします。

1 情報の収集・要約・翻訳について

 (1) 掲載情報は、食品安全に関係する国際機関や国内外の政府機関等の公式ウェブサイト等から収集しています。ただし、すべての国や関係機関を網羅し、また各機関が公表しているすべての情報を収集しているわけではありません。
 (2) 掲載情報は、発信元の機関から提供されている情報の趣旨を出来る限り改変しないよう翻訳・要約しています。
 (3) 掲載情報の翻訳には、細心の注意を払っているが、誤訳や間違いを含む可能性があります。掲載情報と情報発信元の文章に相違がある場合は、情報発信元の文章が常に優先されます。
 (4) 掲載情報は、情報収集時点のものであり、その後の新たな知見等により更新されている可能性があります。情報元のURLや記事内のリンクについては、リンク切れとなっている場合があります。
 (5) 食品安全委員会が行った翻訳及び要約内容について、情報発信元の機関に確認は行っておりません。

2 掲載情報と食品安全委員会の立場について

 (1) 食品安全委員会は、国際機関、海外の政府機関や研究機関の情報をありのままにわかりやすく提供することがリスクコミュニケーションに資するものと位置付け、発足以来、本データベースを運用しています。
 (2) 本データベースは、海外の評価機関、研究機関の公表情報を翻訳・要約・集約したものであり、食品安全委員会としては、掲載情報の内容を検証しておらず、具体的には、その正誤及び真偽を一切確認していません。また、科学的な観点からの正確性を保証するものではありません。
 (3) 本来は、収集された情報に対し食品安全委員会としての見解を付与しデータベースに掲載することが最善ではありますが、日々収集される情報1つ1つの内容を確認・検証し、食品安全委員会としての見解をまとめることは不可能であることから、やむを得ず情報発信元の情報をそのまま掲載しております。
 (4) このため、掲載されている情報に記載されている意見・見解・主張は、情報発信機関又はその情報内で取り上げられている機関等によるものであり、食品安全委員会の考え方と異なる場合があります。

3 利用者の責務

 (1) 情報の利用に当たっては、必ず利用者自らが情報発信元の公式サイト等で最新の情報を確認し、利用者自身の責任で行うこと。専門的又は法的な判断が必要な場合には専門家に相談するなどにより最新の正確な情報を入手すること。
 (2) 2(2)~(4)のとおり、掲載されている情報は、
  ① 食品安全委員会として内容の正誤及び真偽を一切確認しておらず、
  ② 食品安全委員会の考え方とは異なる場合があることから、これを食品安全委員会の発信する情報として引用・転用することはせず、情報発信元の情報を直接、当該情報発信者のルールに基づき引用・転用すること。
 (3) 情報発信元の情報に誤り等があることや、掲載情報の利用によって生じたいかなる損害や不利益についても、食品安全委員会は一切の責任を負わないこと。