食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03161160208 |
タイトル | オーストラリア・ニュージーランド食品基準機関(FSANZ)、季刊誌「フード・サーベイランスニュース(Food Surveillance News)」2010年冬季号を公表 |
資料日付 | 2010年6月28日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | オーストラリア・ニュージーランド食品基準機関(FSANZ)は6月28日、季刊誌「フード・サーベイランスニュース(Food Surveillance News)」2010年冬季号を公表した。今号の主要掲載項目は以下のとおり。 1. FSANZ、分析研究所パネルを設置 FSANZは、迅速に情報を収集し、公衆衛生並びに安全性保護のため即時に対応出来る能力を向上させる目的で分析研究所パネルの設置を計画している。 2. オーストラリアの食品中の多環芳香族炭化水素調査 FSANZは2004年にオーストラリアの食品における多環芳香族炭化水素(Polycyclic atomatic hydrocarbons: PAH)の分析調査を委託した。その結果は、オーストラリア国民の食事暴露評価及び健康リスク評価に使用されてきている。 調査報告書の全文は下記のURLから入手可能。 http://www.foodstandards.gov.au/_srcfiles/PAH%20Survey%20for%20website.pdf 3. ニュージーランド全食事量調査(Total Diet Study) - 第4四半期分の結果 今回の調査では、ニュージーランド国民の化学物質残留、汚染物質及び選別された栄養素への食事暴露を評価・推定するために通常摂取されている123食品における残留濃度を検査した。 4. 全国残留物質調査 - 2008-2009年結果の概略 全国残留物質調査(National Residue Survey: NRS)は、残留物質及び汚染物質モニタリング計画で、オーストラリアの海外輸出及び国内交易食料品について国内並びに国際的な基準で評価している。同計画は1961年に設定され、検査の対象を当初の輸出食肉だけの殺虫剤残留から一連の食品における農薬並びに動物用医薬品及び環境汚染物質までに拡大した。2008-2009年には、21 ,000点以上の食品サンプルが検査され、約620 ,000件の分析が実施された。 NRS調査結果の詳細は以下のURLから入手可能。 http://www.daff.gov.au/agriculture-food/nrs/publications/annual-reports/national_residue_survey_annual_report_2008-2009 5. ニュー・サウス・ウェールズ州食品安全局での実施小委員会調製食品調査企画ワークショップ 2010年の第1回実施小委員会(ISC)調製食品調査企画ワークショップが5月14日にニュー・サウス・ウェールズ州食品安全局で開催された。 6. アンチョビ中のヒスタミン 2009年にニュー・サウス・ウェールズ(NSW)州で缶詰アンチョビに関連したヒスタミン中毒症例が発生した。検査の結果、365mg/kgのヒスタミン含有が判明した。これを受け、NSW食品安全局は、2009年5月から8月までの期間に45サンプルの油漬けアンチョビ及び34サンプルの乾燥アンチョビにおけるヒスタミン濃度の調査を実施した。 乾燥アンチョビ及び油漬けアンチョビ中の平均ヒスタミン濃度は、それぞれ33mg/kgと35mg/kgで200mg/kgの規制値以下であった。濃度の幅は、油漬けサンプルで検出無しから518mg/kgまで、また乾燥サンプルで検出無しから483mg/kgまでとなっていた。油漬けアンチョビの1サンプルを室温で数ヶ月放置した後に検査したところ、含有濃度は2 ,116mg/kgとなった。 調査結果は、NSW州の小売店で購入出来る油漬け並びに乾燥アンチョビの大多数については、ヒスタミンの濃度が200mg/kg以下で豪州・NZ食品基準コードを遵守していることを示している。 7. 半乾燥トマトによるA型肝炎感染症例 2009年9月から2010年3月までの間、オーストラリアでは622件のA型肝炎感染症例が発生、そのうち433件(70%)は国内で感染したものと報告されている。近年における症例は海外で感染したものが多かった。国内で感染した症例は、2007年には45%(126/276)、また2008年には41%(69/165)にすぎなかった。国内感染件数の増加に関する政府機関の調査で、A型肝炎症例と加熱未調理の半乾燥トマトとの関連が明らかになった。保健当局及び規制機関は食品会社や半乾燥トマトの小売業者と協力し、A型肝炎感染のリスク軽減に努めた。疾病報告は、2009年12月末までに通常の状況に戻り始めた。FSANZは、半乾燥トマト生産者に対する具体的な加工並びにトレイサビリティ要件を含む緊急提案を引上げるよう要請を受けた。この提案については、現在事件の報告結果検討及び当局による追加の討議を待って、保留されている。 8. Bonsoy豆乳事件 2009年12月24日、FSANZは、全国的な食品リコールを調整し、Bonsoy豆乳を摂取しないよう助言するメディア・リリースを発出した。この措置は、ニュー・サウス・ウェールズ州で同製品を摂取した29才から47才までの成人9人及び子供1人が甲状腺疾患を発症したことを受けたものである。リコールに引続き、Bonsoyの生産者は、全ての製品はもはや昆布で生産されておらず、また製品が再調製されたと言明した。昆布を含まない再調製製品については、豪州検疫・検査局(AQIS)が規定遵守について検査を行い、小売店での販売が再開された。 9. 食品リコール 2010年2月~5月の期間において、オーストラリアでは計8件の食品リコールが、また、ニュージーランドでは7件あった。 季刊誌の全文(PDF 12ページ)は下記のURLから入手可能。 http://www.foodstandards.gov.au/_srcfiles/FSN%20Winter%20edition%20FINAL.pdf |
地域 | 大洋州 |
国・地方 | 豪州 |
情報源(公的機関) | 豪州・NZ食品安全庁(FSANZ) |
情報源(報道) | 豪州・NZ食品基準機関(FSANZ) |
URL | http://www.foodstandards.gov.au/scienceandeducation/monitoringandsurveillance/foodsurveillancenewsletter/winter2010.cfm |
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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