食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03150340149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、有効成分フロニカミドのリスク評価ピアレビューの結論を公表
資料日付 2010年5月7日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は5月7日、農薬有効成分フロニカミドのリスク評価のピアレビューに関する結論(2009年12月18日付)を公表した。概要は以下のとおり。
 当該成分は新規有効成分で、欧州委員会とEFSAの取り決めにより、EFSAはフランスによる評価案(DAR)について加盟国・申請者によるピアレビューを行った。要求された未解決の課題と追加データが申請者により準備され、2006年~2009年5月にかけ専門家により検討された。
 フロニカミドは急速に殆ど完全に吸収されるが広範囲には代謝されず、主に尿中に排出される。急性経口投与は有害(Xn R22”飲み込むと有害”)である。反復投与後、標的器官は肝臓、腎臓、造血系であった。ラットでは発がん性の影響と潜在的遺伝毒性は示されなかった。しかしながら、マウスではヒトの肺の腫瘍との関連が明確に排除されず、分類は欧州化学機関(ECHA)により検討されなければならない。ラットの生殖パラメーターへの有害影響はみられなかったが、ラットとウサギで示された胎仔毒性はRepr.Cat3 R63?(”胎児への潜在的リスク”:疑問符付)。ラットの代謝で特定された一部の代謝物は試験によりフロニカミドより毒性が低いと考えられた。
 合意された一日摂取許容量(ADI)、許容作業者暴露量(AOEL)、急性参照用量(ARfD)は安全係数100を用い0.025mg/kg体重/日に設定した。
 追加代謝物TFNA-AM(4-(trifluoromethyl)pyridine-3-carboxamide)及びTFNG-AM(N-(2-amino-2-oxoethyl)-4-(trifluoromethyl)pyridine-3-carboxamide)の植物中の大幅な残留が予測されないことを考慮し、リスク評価のための残留定義は最終的にフロニカミドとして表記するフロニカミド、TFNA(4-(trifluoromethyl)pyridine-3-carboxylic acid )及びTFNG(N-{[4-(trifluoromethyl)pyridin-3-yl]carbonyl}glycine )の総計に限定された。モニタリングのための残留定義として”フロニカミドのみ”或いは”フロニカミドとして表記するフロニカミド、TFNA及びTFNGの総計”の二通りのオプションが提案された。
 非標的生物へのリスクはすべての非標的生物グループで低いと評価された。しかし、追加的に提出された風洞試験で、摂食行動の変化(忌避)や噴霧中にミツバチが存在した場合の死亡率の上昇などのミツバチへの悪影響がみられた。したがって、リンゴ、なし及び桃の非開花期への使用に限定すること、加盟国レベルでなたねなどに認可が与えられた場合には(繁殖用ミツバチ摂食試験)の追加的情報が必要であることを提案する。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/scdocs/doc/1445.pdf
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