食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03150120149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、香料グループ評価16改訂2:化学物質グループ21の芳香族ケトン類に関する科学的意見書を公表
資料日付 2009年12月22日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は12月22日、香料グループ評価16改訂2:化学物質グループ21の芳香族ケトン類に関する科学的意見書(2009年3月26日採択)を公表した。概要は以下のとおり。
1. 本グループ評価の対象は、芳香族ケトン類の7物質である。評価対象の7物質のうち1物質は、光学異性体として存在しうる。当該7物質のうち6物質は構造クラスIに、1物質は構造クラスIIIに分類される。本グループにおける7香料物質のうち5香料物質は、広範な食品中に天然に存在することが報告されている。
2. 香料の年間生産量から推定する標準的MSDI法に基づくと、当該7香料物質の欧州における摂取量は0.0012~0.85μg/人/日で、構造クラスI及び構造クラスIIIの健康への懸念を引き起こす閾値(それぞれ1
,800μg/人/日、90μg/人/日)を下回る。
3. 評価対象6物質(1‐フェニルブタン‐1‐オン、4‐フェニルブタン‐2‐オン、1‐フェニルプロパン‐2‐オン、3‐ヒドロキシ‐4‐フェニルブタン‐2‐オン、2‐メトキシ‐アセトフェノン及び2‐メチルアセトフェン)が推定摂取量のレベルで無害な物質に代謝されると予見される。α‐メチルナフチルケトンについては、同様のことを予見することができない。
4. 構造的類似物質のメチルβ-ナフチルケトンの無毒性量(NOAEL) 33mg/kg体重に基づき、香料物質α‐メチルナフチルケトンの安全マージンは約2 x 10の9乗と推定できる。したがって、α‐メチルナフチルケトンは、香料物質としての推定摂取量において安全性に懸念は予見されない。
5. 標準的MSDI法に基づき、当該7香料物質は、香料物質としての用途由来の推定摂取量において、安全性への懸念を引き起こさないと考えられた。
6. 食品摂取量に香料添加率を掛けて累計するmTAMDI法を用いた場合、構造クラスIに属する6香料物質のうち5物質の推定摂取量は1
,600μg/人/日で、2‐メトキシ‐アセトフェノンの摂取量は2
,100μg/人/日であった。構造クラスIに属する当該5物質の摂取量は、構造クラスIの懸念を引き起こす閾値(1
,800μg/人/日)を下回った。構造クラスIIIに属するα‐メチルナフチルケトンの摂取量は、構造クラスIIIの懸念を引き起こす閾値(90μg/人/日)を超えた。mTAMDI法による推定摂取量が構造クラスIの懸念を引き起こす閾値を下回った当該5物質も無害な物質に代謝されると予見される。
7. したがって、本意見書で検討した7香料物質のうち2物質のmTAMDI法による推定摂取量は、当該2物質が属する構造クラスの関連する閾値を超える。このため、α‐メチルナフチルケトン及び2‐メトキシ‐アセトフェノンについては、信頼性のより高いデータが必要である。
8. 評価対象の当該7物質に関する結論が市販原料に適用できるか否かを確定するために、利用可能な規格を検討する必要がある。7種類の市販原料のうち6種類について、完璧な純度基準及び同定規格などの十分な規格が提供されている。3‐ヒドロキシ‐4‐フェニルブタン‐2‐オンについては、光学異性が特定されていない。このため、キラリティに関する追加情報を得るまで、当該物質の市販原料について確定評価を行うことができない。
9. 他の6物質は、MSDI法に基づく推定摂取量のレベルにおいて、安全性に懸念はない。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/scdocs/doc/1022.pdf
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