食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03140720149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、貝類の海洋性自然毒―環状イミン群(スピロリド、ジムノジミン、ピナトキシン及びプテリアトキシン)に関する科学的意見書を公表 |
資料日付 | 2010年6月7日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は6月7日、貝類の海洋性自然毒―環状イミン群(スピロリド、ジムノジミン、ピナトキシン及びプテリアトキシン)に関する科学的意見書(2010年5月19日採択)を公表した。概要は以下のとおり。 1. EFSAの科学パネル(CONTAM)は、貝類中のスピロリド(SPX)、ジムノジミン(GYM)、ピナトキシン(PnTX) 及びプテリアトキシン(PtTX)の摂取に関連したヒトの健康に対するリスクを評価した。これらは環状イミン群(CI)で、海洋性自然毒群の1つである。渦鞭毛藻のAlexandrium ostenfeldiiがSPXを、渦鞭毛藻のKarenia selliformisがGYMをそれぞれ産生する。PnTXを産生する生物は確認されていないが、ペリディノイド渦鞭藻類といわれている。PtTXは、PnTXが貝中で生体内変換したものと示唆される。ヒトの中毒事例とCIを関連づける知見は報告されていない。欧州においてSPXは検出されているが、GYMは検出されていない。最近、欧州の貝中に初めてPnTXが同定されたが、PtTXは検出されていない。貝類におけるCIの規制値はない。 2. SPX、GYM、PnTX及びPtTXの毒性学的データベースは限られており、急性毒性試験がほとんどである。CIの急性毒性の観点から、CIの急性参照用量(ARfD)を設定することが望ましいと当該パネルは考えたが、データ不足のため、ARfDの設定は不可能であった。SPXのLD50の最少値(強制経口投与では50μg/kg体重、混餌投与では500μg/kg体重)と95パーセンタイル値の推定暴露量(0.06μg/kg体重)から、1 ,000~10 ,000の暴露マージンが算出された。 3. マウスを用いた生物検定法(MBA)がCIの検出に従来使用されてきた。しかし、特異性の低さ及び倫理的な懸念のため、MBAは適当な方法とはみなされない。受容体ベースの蛍光偏光法が代替法として開発されているが、さらに開発が必要である。液体クロマトグラフィー-タンデム質量分析法がCIの有用な定量手段になりうるが、検出法の開発と(試験所間)妥当性確認を可能にするため、認証された標準品及び標準物質が必要である。 国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報(化学物質)No.13/2010(2010.06.16)P6 http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/2010/foodinfo201013c.pdf |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | http://www.efsa.europa.eu/en/scdocs/doc/1628.pdf |
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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