食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03140500361
タイトル 台湾行政院衛生署、相次ぐボツリヌス食中毒を受け、真空包装食品について説明
資料日付 2010年6月10日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  台湾行政院消費者保護委員会は、真空包装された大豆製品が原因と疑われるボツリヌス食中毒が相次いで発生していることから、行政院衛生署食品薬物管理局と合同で記者会見を開き、真空包装食品について消費者向けに説明を行った。概要は以下のとおり。
1. 一般の消費者の多くが「真空」を「無菌」と考え、開封後そのまま食べても「絶対に大丈夫」と誤認している。
 「滷豆干」や「滷素肚」等真空包装されたRTE食品は低酸性(pH4.6以上)、高水分活性という特性があり、当該食品が適正衛生規範(GHP)に適合していない環境下で製造され、ボツリヌス菌に汚染された場合は、真空包装の無酸素状態がボツリヌス菌の増殖に最も適した環境となってしまう。
(※訳注:「滷豆干」や「滷素肚」はいずれも大豆製品、「滷豆干」は豆腐を強く圧縮して水分を絞ったもの(豆腐干)、「滷素肚」は人工肉の一種(ベジタリアンフード)である。RTE食品はReady-to-eat食品のこと。)
2. 現行の規定では、高温高圧の商業的殺菌をしたもので、かつ殺菌条件が専門機関により認可された製品のみ室温で販売及び保管することができる。これに該当する真空包装されたRTE食品(大豆製品)は「得意中華食品有限公司」及び「福記例王食品有限公司」の2社の製品のみである。
 高温高圧の商業的殺菌をしていない製品は、水分活性を0.93まで下げる、pHを4.6以下にする、或いは塩分を増やす等の処理を行い、輸送・販売・保管のいずれの過程においても「冷蔵」しなければならない。消費者は購入後、表示に従い冷蔵または冷凍保存し、食べる前には必ず加熱(100℃、10分以上)し、消費期限内に食べること。
 この他、行政院衛生署は地方衛生局に検査を強化するよう監督指導した。6月4日までに、真空包装の大豆製品を製造する事業者118社を検査したところ、97社が合格、21社が不合格だった。また、販売事業者1
,418社、4
,757製品を検査したところ4
,502製品が合格、255製品が不合格だった。
 行政院消費者保護委員会は、真空包装されたRTE食品の管理には検討と強化が必要であるとし、6月1日に専門家や当局関係者を招いた会議を開き、以下の取り決めを行った。
1. 衛生署の実施事項
(1)真空包装された大豆製品(RTE食品)を定例サンプリング検査の項目に組み入れる。
(2)加工製造業者を表示事項に加える。
(3)違法食品加工製造業のデータバンクを構築する。
(4)購入と喫食に関する正しい知識について宣伝指導を強化する。
2. 経済部の実施事項
 地方政府が無許可で食品を製造している工場を摘発した場合、直ちに各地の衛生当局に通報し、流通経路を調べ、安全でない食品が市場に出回るのを阻止するよう指導する。
 また、行政院消費者保護委員会及び衛生署は真空包装された食品を購入する際の「三原則」を挙げ(1. 冷蔵・冷凍されたものを買う 2. 十分加熱してから食べる 3. 表示をしっかりと見る)、消費者に注意喚起した。
地域 アジア
国・地方 台湾
情報源(公的機関) 台湾行政院衛生署
情報源(報道) 台湾行政院衛生署
URL http://www.doh.gov.tw/CHT2006/DM/DM2_p01.aspx?class_no=25&now_fod_list_no=10980&level_no=2&doc_no=76064
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