食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03140410149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、2008年のEU域内の繁殖豚農場におけるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)の保菌率に係るベースライン調査の解析に関する科学的報告書「Part B:農場のMRSA汚染に関連した要因」を公表
資料日付 2010年6月3日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は6月3日、2008年のEU域内の繁殖豚農場におけるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)の保菌率に係るベースライン調査の解析に関する科学的報告書「Part B:農場のMRSA汚染に関連した要因」(2010年5月10日付け)を公表した。概要は以下のとおり。
1. EU全域にわたるMRSAのベースライン調査が繁殖豚農場で2008年に実施された。EU加盟24ヶ国及び非加盟2ヶ国において、繁殖豚を飼養し、主に繁殖豚を販売する農場(繁殖農場) 1
,600ヶ所、並びに、繁殖豚を飼養し、肥育又はと畜用に豚を販売する農場(生産農場) 3
,473ヶ所が調査対象になった。
2. 農場から収集した粉塵のプール検体をMRSAについて検査した。繁殖農場と生産農場に分けて、MRSA陽性の農場に関連した農場レベルの限られた要因の可能性を重回帰分析法で解析した。
3. この解析によって、繁殖農場と生産農場のいずれにおいても、農場内の繁殖豚数が増えるほど、農場がMRSAに汚染されるリスクの増加することが示された。国レベルの解析によって、MRSA陽性の繁殖農場の割合とMRSA陽性の生産農場の割合に強い正の相関性が立証され、農場間の垂直伝播が示唆された。TRACES(Trade Control and Expert System)(訳注:EU域内の生体動物、動物製品、精子、受精卵、ほ乳動物の糞尿等の移動に関する情報交換システム)のデータを用いた国レベルの相補的解析によって、MRSA陽性の繁殖豚農場の割合と輸入繁殖豚の数、並びに、MRSA陽性の繁殖豚農場の割合とMRSAがコロニー形成しているリスクのある輸入繁殖豚の数の代用となるもの(proxy(訳注))に強い正の相関性がさらに明らかになった。MRSAの黄色ブドウ球菌プロテインA遺伝子型(spa遺伝子型)の多様性のさらなる調査によって、MRSA株のspa遺伝子型の分布は、各国で著しく異なることが示された。MRSAのST1、ST5及びST8系統に属するspa遺伝子は、Panton-Valentine型ロイコシジン(PVL)毒素遺伝子の検査で陰性であり、これらの菌株が医学分野で知られているPVL陽性のMRSA株には関連していないことが示唆された。
4. 国レベルにおけるMRSAの農場汚染のリスク要因についての追加調査、並びに、豚農場におけるMRSA汚染を封じ込める予防措置及び介入措置に関する調査を勧告する。
訳注:ここでのproxyとは、輸入繁殖豚頭数とMRSA陽性農場率の原産国固有の組合せ値の総和を指している。
Proxy-感染リスクのある輸入繁殖豚数=∑原産国(輸入繁殖豚数×MRSA陽性繁殖豚農場率)
(原文:Proxy-No imported breeding pigs at risk of colonisation = Σcountry of origin (No imported breeding pigs × MRSA Prevalence holdings with breeding pigs))

国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報(微生物)No.13/2010 (2010.06.16)P13~14
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/2010/foodinfo201013m.pdf
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/scdocs/doc/1597.pdf

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