食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03140050160
タイトル 英国食品基準庁(FSA)、小売食品における加工汚染物質(process contaminants)に関する2008年調査の追加報告を公表
資料日付 2010年6月14日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  英国食品基準庁(FSA)は6月14日、食品加工工程で生じる汚染物質(process contaminants)に関する2008年調査の追加報告を公表した。
 今回の報告書では、汚染物質調査の対象となった90食品サンプルにおける3-MCPD エステルから遊離される3-モノクロロプロパン-1
, 2-ジオール(3-MCPD)の濃度に関する分析結果を概説している。また、これらの90サンプルではエステルに結合せずに食品中に既に存在するフリーの3-MCPDの濃度についても測定された。
 3-MCPD エステルは幾つかの食品に存在し、ヒトの腸内に存在するものに類似した酵素(リパーゼ)によりエステルから遊離される可能性があり、食品が消化される間に3-MCPDが遊離される可能性があるために、食品中の3-MCPD エステルについて、調査された。
 エステルから遊離された3-MCPDの濃度(訳注:今回の分析法では、エステルを硫酸/メタノールで処理して、3-MCPDを遊離させている)は、瓶入りベビーフード(group 9)での不検出(nd)からポテトチップ(group 2)サンプルの1
,186μg/kgまで及んでいた。また、分析された大多数のサンプルでは遊離された3-MCPDの濃度がフリー3-MCPDよりも高いことが判明したが、双方には有意な相関関係は見られなかった (例、フリー3-MCPDの増加が、遊離された3-MCPDの増加を意味しない)。
 全サンプルの脂肪含有量についても測定された。食品中の脂肪量と遊離された3-MCPDの濃度との間には関連があったが、その関連は緩やかな関係で、他の要素がこの関係に影響を与えている可能性がある(例えば製品に存在する他の成分の種類)。
 現在、3-MCPDエステルとエステルからの3-MCPD遊離能力に関しては知見が欠如している。食品中の3-MCPDエステルの健康への影響は不明であり、従ってFSAは、従来の助言を変更していない。FSAは、多くの果物や野菜、パン、米、じゃがいも、パスタ及びその他デンプン質食品、肉類、魚、卵、豆類、乳及び乳製品を含む健康的でバランスの取れた食生活、また高塩分、高脂肪及び高糖分(ポテトチップを含む)の食品や飲料の摂取量を少なくするよう助言している。
 当該調査結果の全文 (PDF 22ページ)は下記のURLから入手可能。
http://www.food.gov.uk/multimedia/pdfs/fsis3mcpdesters.pdf
地域 欧州
国・地方 英国
情報源(公的機関) 英国食品基準庁(FSA)
情報源(報道) 英国食品基準庁(FSA)
URL http://www.food.gov.uk/science/surveillance/fsisbranch2009/survey0309
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