食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03131020188 |
タイトル | フランス食品衛生安全庁(AFSSA)、季刊誌「疫学報告BEP」2010年3月号を発行 |
資料日付 | 2010年5月10日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA)は2010年5月5日、AFSSA季刊誌「疫学報告BEP」No.36、2010年3月号(16ページ)を発行した。目次は下記の通り: 1.牛の家畜検診:畜産品保証体制 2.動物衛生抗生物質問題に対するフランス動物病原細菌薬剤耐性監視ネットワーク(Rsapath)の貢献:2008年に家畜種別畜産業で収集した大腸菌(E.coli)データの解析 Rsapathは動物の病原性細菌の抗生物質に対する耐性の変化を追跡調査することを目的としている。2008年に収集した薬剤感受性検査(DST)18 ,058件の内の49%が大腸菌(E.coli)であった。つまりE.coliが殆どの種類の家畜で最も頻繁に見られる感染症であることを示すものである(山羊、犬、馬を除く)。 E.coliの薬剤耐性は様々で動物種や病気、抗生物質により異なる。一般的に古くから使われている抗生物質で幅広い家畜に使用されているもの、例えばアモキシシリン、テトラサイクリンに対するE.coliの耐性は高い。また、セファロスポリンのような比較的新しい抗生物質に対しても耐性が大腸菌に広まってきている。 3.水産物水銀汚染レベル2008年報告:食べ方についての推奨見直し 水銀は金属の形で、塩基の形でまたは有機化合物の中に存在する。この最後の有機化合物の水銀、特にメチル水銀(MeHg)が最も毒性が高い。 メチル水銀(MeHg)は生体への吸収が容易で且つ排泄が難しく、特に水生生物がそうである。MeHgは主に筋肉に蓄積する。魚の汚染レベルは魚齢と共に上昇し、食物連鎖のどの位置にいるかによって異なる。長命な海洋性肉食魚がもしばしば基準値を超える高いMeHg含有率を示す。 EU規則ではこれらの海洋性肉食魚についてはメチル水銀1 mg/kg生重量、その他の魚種については0.5 mg/kg生重量の基準を設けている。 海産物、特に天然肉食魚類の水銀汚染レベルが高いことが懸念されており、感受性が高い人口集団に入る妊娠女性及び低年齢幼児はこれらの魚を摂取しないよう勧告している。 4.ミニ情報 (1)フランスにおける初のブドウ球菌エンテロトキシンE型による集団食中毒 2009年10月末から11月初旬にかけて生乳チーズ(Mont d’Or)が原因の食中毒(数県の6家族)が発生した。生チーズを摂取した26人のうちの23人にブドウ球菌中毒症状が現れた。(同一バッチの)チーズから高濃度のエンテロトキシンE型が分離された。エンテロトキシンE型(SEE)遺伝子のみが20の分離株から検出された。この調査により、フランスのサーベイランス・システムが希少な事例をも検出できる能力を持っていることが示された。 (2)オランダのQ熱ヒト感染調査:拡散防止のために抜本的措置 オランダでは国際的にもかつてないほどヒトのQ熱が流行している。患者数は2007年に182人、2008年に1 ,000人、2009年には2 ,243人になった。この疫病の波は主にオランダの南東部に集中して押し寄せており、毎年4~5月に流行が始まっている。オランダ当局の調査では、小型反すう動物飼育農場(主として山羊)密集地と地理的に近い場所で確認されており、ヒトの症例はこれらの飼育農場で流産が確認された後に観察されている。 2010年1月25日までに、検査しためん羊飼育農場40ヶ所及び山羊飼育農場350ヶ所において64の集団発生事例が確認された(山羊63件、めん羊1件)。このうちの28農場で流産があった。 畜産衛生当局は乳用山羊とめん羊について次の措置をとった: ・全ての畜産農場について -2008年末から先ず感染地域周辺での任意のワクチン接種、次いで全土にワクチン接種を義務付けた -2011年の出産期に関連する一般的な排出のピークを避けるために、2009年12月からめん羊と山羊の繁殖を禁止した(2009年の繁殖出産は終了している) ・感染畜産農場では -出産期とそれに続く30日間は厩肥出しを禁止、及び少なくとも90日間の厩肥散布の禁止 -2010年の出産を避けるために2009年12月から妊娠動物及び繁殖用動物をと畜 -動物の移動制限 これらの措置の効果が今年から現れることが期待されるが、オランダの動物衛生当局に拠れば、真に有意な影響が現れるのは2011年以降になるであろうとしている。 オランダが直面している危機は、この国に特有な様々な要素、特に都市近郊の解放畜舎での集中飼育に関連していると思われる。この20年間で山羊が100倍増加しており、1995年以来畜産農場1ヶ所当りの飼育家畜数は3倍になっている。 (3)めん羊カタル熱(OCF)のアルボウイルス類症であるシカの流行性出血性疾患がEU境界に出現(モロッコ、アルジェリア、チュニジア、トルコ、イスラエル、アラビア半島) |
地域 | 欧州 |
国・地方 | フランス |
情報源(公的機関) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA) |
情報源(報道) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA) |
URL | http://www.afssa.fr/Documents/BEP-mg-BE36.pdf |
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
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