食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03130020188
タイトル フランス食品衛生安全庁(AFSSA)、飲料水中のエチル・ターシャリーブチル・エーテル(ETBE)に関する健康リスク評価について意見書を提出
資料日付 2010年4月12日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  フランス食品衛生安全庁(AFSSA)は、飲料水中のエチル・ターシャリーブチル・エーテル(ETBE)に関する健康リスク評価について保健総局(DGS)から諮問を受け2010年3月15日付で意見書を提出した。
 2008年以来、水道用原水取水場や水道原水の汚染事件がたびたび発生している。このような状況において水道水中のETBEに関する健康リスク評価を要請された。
 メチル・ターシャリーブチル・エーテル(MTBE)と同じようにETBEは飽和脂肪族エーテルで無鉛ガソリンのアンチノック剤として使用されている。ETBEとMTBEの物理的化学的特性は比較的に良く似ている。MTBEの地下水中における半減期はベンゼンの2~3ヶ月に対して2~3年と長い。
 ETBEとMTBEは極性が強く、水への溶解性が高い。粉末活性炭吸着で除去することは、特に水における目標ETBE含有量がμg/Lのオーダーであればオクタノール/水分配係数が2未満なので困難である。MTBEはETBEより更に吸着されにくい。
 水にMTBEやETBEが混入している場合の官能分析試験による味覚と嗅覚の検出限界値はETBEで1~50μg/L、MTBEで15~180μg/Lである。
 MTBEの参照値として米国環境保護庁(EPA)は消費者の臭覚や味覚の官能的に受容できる基準として20~40μg/Lの推奨値を設定し、また米国カリフォルニア州政府の環境健康有害性評価局(OEHHA)は飲料水に参照値13μg/Lを提案した。世界保健機関(WHO)はこれらの基準に基づく基準値はMTBEの臭気検出値より大きい15μg/L近辺になるとしてMTBEの衛生基準に基づく水の基準値を提案していない。
 飲料水のETBEの基準値は存在しない。
 以上のことから、AFSSAは次のように考える:
・μg/Lレベルの濃度まで飲料水からETBEとMTBEを除去することは非常に困難である。
・水源でETBEに汚染された場合、官能的閾値(味、臭)は低く、文献によると1~50μg/Lの間である。
・現在の毒性データについては飲料水を摂取した場合ETBE濃度が60μg/L未満であれば消費者の健康リスクを引き起すものでない。
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品衛生安全庁(AFSSA)
情報源(報道) フランス食品衛生安全庁(AFSSA)
URL http://www.afssa.fr/Documents/EAUX2009sa0235.pdf
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