食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03120260149
タイトル EU、欧州議会が「食肉接着剤」の認可を拒否した旨を公表
資料日付 2010年5月14日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  EUは5月14日、欧州議会がストラスブールの本会議で「食肉接着剤」の認可を拒否した旨を公表した。概要は以下のとおり。
1. 欧州議会は、「食肉接着剤」のトロンビン(thrombin)を食品添加物として認可する案を却下した。豚又は牛由来の当該酵素は、食肉の断片を結着させて一枚にすることに使用することができる。そのような成形肉製品は消費者の誤解を招くリスクが容認できないほど高い、と欧州議会議員(MEP)は5月12日の議決で表明した。
2. 欧州委員会(EC)は、認可された添加物のリストにウシ/ブタ由来トロンビンを追加する提案をしていた。しかし、MEPは、環境委員会(訳注:環境・公衆衛生・食品安全委員会)が上程した決議案を賛成370票、反対262票、棄権32票で支持することによってECの提案を僅差で否決した。コミトロジー手続き(訳注:EU理事会が定めた立法的な措置をECの立法に任せる手続き)によって、議会の拒否権の発動には、最低369の賛成票が必要であった。
3. 本会議で、環境委のJo Leinen委員長(ドイツ社会党のMEP)は「欧州の消費者は、接着した肉片ではなく、本物のステーキやハムを自分たちが購入していることについて信用できることが望ましい」と述べた。これと異なる見解を表明したスペインの欧州人民党(EPP)のPilar Ayuso議員は、(食肉の)成形加工は安全とされており、すでに一部の国々で実践されていると述べた。
4. 加盟国当局は現在、食品中の「加工助剤」としてトロンビンの使用を各国レベルにおいて許可するかどうか決めることができる。ECの提案は、トロンビンをEUレベルの規制対象にすることが望ましい食品添加物であることを明らかにする第一歩になるはずであった。EUの法令下では、食品添加物は消費者に便益をもたらし、かつ、消費者の誤解を招かない場合にのみ、EU域内で許可されることができる。
5. ECの提案では、トロンビンを用いた成形肉製品にはラベル表示が必要になり、また、飲食店で提供される食品から除外されるはずであった。しかし、そうした措置は、消費者の誤解を防ぐには不十分であるとMEPは考えた。
6. また、トロンビンを用いた食肉製品は、食肉のより大きな表面積並びに低温接着加工によって、細菌感染リスクが高まると議会は強調した。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州連合(EU)
URL http://www.europarl.europa.eu/news/public/focus_page/008-74291-127-05-19-901-20100507FCS74267-07-05-2010-2010/default_p001c014_en.htm
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。