食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03110540316
タイトル ドイツ連邦消費者保護・食品安全庁(BVL)、ネオニコチノイド系とうもろこし種子処理剤の認可停止を継続 (その2:2010年3月18日付背景情報)
資料日付 2010年3月18日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  ドイツ連邦消費者保護・食品安全庁(BVL)は、ネオニコチノイド系有効成分(クロチアニジン、イミダクロプリド及びチアメトキサム)を含むとうもろこし種子処理剤の認可停止を継続した。2010年3月18日付背景情報の概要は以下のとおり。
 当該農薬の認可は2008年に停止された。クロチアニジンで処理されたとうもろこしの播種により、ドイツ南部のミツバチが大量に死亡したためである。種子処理によるミツバチの農薬暴露には、次の二つの経路が考えられる。
1. 播種時に、種子表面の摩擦により処理剤が剥離し粉塵となって環境に放出される。(これが2008年のミツバチ大量死の原因であった。)
2. 浸透性の種子処理剤の有効成分が、植物の出滴(水孔からの排水)に移行する。
 1.については技術的な方策により農薬の粉塵の飛散を防止できるようになったが(ナタネ播種時の農薬飛散率は0.5g/700
,000(粒)以下)、2.の出滴に関しては未解明の問題が残っているため、認可停止が継続される。
 2009年の複数の研究で、特定の浸透性種子処理剤が(植物の)出滴に移行することが示された。出滴は、とうもろこしなどのイネ科植物、ナタネ、テンサイなどの作物の他、野草でも観察された。屋外圃場では出滴は主に早朝に見られる。これまでに花蜜及び花粉から検出されたネオニコチノイドの濃度は、全て検出限界程度で、ミツバチに係わる閾値を下回っていたのに対し、出滴の一部からは1
,000μg/L以上検出された。種子処理された植物の大規模な栽培地において、出滴が周辺のミツバチの給水源として利用されるならば、ミツバチに危害を与える可能性を排除できない。
 農薬申請者及び連邦作物研究所(JKI)が2009年に実施した広範な調査で、作物は通常、若い成長期に出滴し、この時期の数週間、有効成分の濃度が高いことが確認された。出滴の時期、頻度及び時間、並びに出滴中の有効成分の濃度を調査し、様々な作物を比較した結果、ミツバチに対する危険性が最も高いのはとうもろこしであった。2009年の調査では、通常ミツバチは出滴を巣のすぐ近くで探すことが示唆された。出滴を介する中毒の具体的な手掛かりとなるようなミツバチの被害はこれまで報告されていない。出滴の摂取のミツバチへの影響に関し、2010年も調査が継続される。
 なお、認可が停止されている農薬は以下の3種である。
1. Cruiser 350 FS (とうもろこし種子用、チアメトキサム含有)
2. Faibel (とうもろこし種子用、イミダクロプリド及びメチオカルブ含有)
3. Poncho (とうもろこし種子等用、クロチアニジン含有)
 認可停止及び認可取消農薬のリスト(2010年5月10日現在)は以下のURLから入手可能。
http://www.bvl.bund.de/cln_007/nn_494194/sid_4621455C5BA20A74F4631B123E020C7F/DE/04__Pflanzenschutzmittel/02__ZugelassenePflanzenschutzmittel/psm__widerrufe__basepage.html__nnn=true
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦消費者保護・食品安全庁(BVL)
情報源(報道) ドイツ連邦消費者保護・食品安全庁(BVL)
URL http://www.bvl.bund.de/nn_494450/DE/08__PresseInfothek/01__Presse__und__Hintergrundinformationen/01__PI__und__HGI/PSM/2010/2010__03__18__hi__saatgutbehandlungsmittel.html
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