食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03110500149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、インド産の生食用ぶどう中のクロルメコートの存在による公衆衛生リスクに関する声明を公表(1/2)
資料日付 2010年4月23日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は4月23日、インド産の生食用ぶどう中のクロルメコートの存在による公衆衛生リスクに関する声明(2010年4月22日付け)を公表した。概要は以下のとおり。
1. 2010年4月21日、EFSAは、欧州域内における現行規制値を超える可能性のあるインド産の生食用ぶどう中のクロルメコートの残留物の存在に関連した公衆衛生に対するリスクについて声明を出すよう欧州委員会(EC)から緊急要請を受けた。ECは、急性暴露の毒性学的閾値(急性参照用量、ARfD)の超過を引き起こさない残留濃度の閾値を算出するようEFSAに求めた。
2. クロルメコートは、植物防疫製剤の植物成長調整剤として使用される有効成分である。クロルメコートは、穀類及び非食用作物のみに使用する制限付きで、指令91/414/EECの付属書I(訳注:認可された植物防疫製剤有効成分のリスト)に収載された。従って、生食用ぶどうに対する当該成分の残留基準値(MRL)は定量限界(0.05mg/kg)に設定されている。
3. 指令91/414/EECに基づくピアレビューで、クロルメコートクロリド(農薬製剤に使用されるクロルメコートの塩)が調べられた。一日摂取許容量(ADI)を0.04 mg/kg体重/日、並びに、ARfDを0.09 mg/kgと算定するデータは十分であった。分子量補正係数を考慮に入れてクロルメコートのカチオンの毒性学的参照値を再算出すると、ADIは0.031mg/kg体重/日、ARfD は0.07mg/kg体重になる。
4. ぶどう中のクロルメコートの残留源について利用可能な情報は現在ない。農業用途に起因する場合は、ぶどうにおけるクロルメコートの代謝をさらに調べることが望ましい。妥当な代謝試験がないため、未知の代謝物が存在する可能性が排除できない。EFSAは、本声明の状況下において、ぶどうに関して懸念される残留物には親化合物のクロルメコートのみが含まれると仮定せざるを得なかった。
5. 生食用ぶどうにおけるクロルメコートの残留濃度について算出した急性毒性の閾値は1.06mg/kgである。したがって、クロルメコートの平均的な残留濃度1.06 mg/kgの生食用ぶどうを摂取した場合、急性摂取による消費者健康リスクは予見されないとEFSAは結論づける。この算出は、1回の摂取機会に211.5gの生食用ぶどう(13.1gぶどう/kg体重)を摂取する欧州の最も危ない消費者群(ドイツの小児、体重16.15kg)に基づく。また、この算出では、分析した当該ロットのぶどう内における残留物の不均一分布の可能性についても考慮に入れた。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/scdocs/doc/1590.pdf
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