食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03020660188
タイトル フランス食品衛生安全庁(AFSSA)、アラカチャの根の加工調理済み冷凍食品に関してスペイン当局が実施した最初の新開発食品評価報告書について意見書を提出
資料日付 2009年10月26日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  フランス食品衛生安全庁(AFSSA)はアラカチャ(arracacha:Arracacha xanthorrhiza)の根の加工調理済み冷凍食品に関して、アラカチャを新開発食品としてスペイン当局が実施した最初の評価報告書について2009年10月7日付で意見書を提出した。
 アラカチャ(Arracacia xanthorrhiza Bancr.)は南アメリカ原産の、特にペルー、コロンビア、エクアドル、ベネズエラで産するセリ科植物である。コロンブスのアメリカ大陸発見前から使用されている伝統食品である。
 申請者の資料に記載のアラカチャのビタミンA含有量が異常に高い(1
,700-1
,900 mg/100 g)。これは多分間違いと思われるが、AESANの評価書にコメントがない。
 セリ科の植物の師部(canaux secreteurs、師管)には、芳香族化合物が存在する特徴がある。師部は特に根に局在している。アラカチャ(A. tolucensis)のエッセンシャルオイルに関する研究でジヒドロキシプセダニンなど直鎖状フラノクマリンの存在が実証された(Figueroa et al.
, 2007)。これ等の物質は反応性が高く、DNAのピリミジン塩基に環化付加反応を惹起し、暴露した細胞に突然変異を誘発する懸念がある。小エビ(Artemia salina)の幼生で行った試験ではアラカチャ(A. tolucensis)で細胞毒性を示した(Deciga-Campos et al.
, 2007)。アンゼリカ(Angelica archangelica L.セリ科)を含む製剤の摂取に関するリスク評価について欧州医薬品庁(EMEA)は当該植物に含まれる幾つかの直鎖型フラノクマリン(8-及び5-メトキシソラレン)に光毒性(光遺伝毒性及び光発がん性)があることを明らかにしている(EMEA
, 2007)。
 芳香族テルペン及びクマリンは水蒸気に捕捉されやすく、伝統的調理法や加熱でこれ等の物質が除去される可能性が高い。しかし、申請者は潜在的に毒性を有するこれ等の化合物除去に加熱工程が有効であるとは論証していない。
 よってAFSSAは、当該新規開発食品の認可について決定を下す前に申請者が食品に含まれるクマリン及びテルペン化合物の分析データを提出することが不可欠であると判断する。また、申請者は食品に含まれるビタミンAの含有量詳細を提出するべきであると思量する。
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品衛生安全庁(AFSSA)
情報源(報道) フランス食品衛生安全庁(AFSSA)
URL http://www.afssa.fr/Documents/NUT2009sa0232.pdf
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