食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03020190208 |
タイトル | 豪州・NZ食品基準機関(FSANZ)、植物ステロールに関するファクトシートを公表 |
資料日付 | 2009年11月12日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 豪州・NZ食品基準機関(FSANZ)は11月12日、植物ステロール添加の安全性、効果などに関する9項目のファクトシートを公表した。 植物ステロール(フィトステロール)は、果実、野菜、ナッツ、穀物など多くの植物中において自然に低濃度含まれるコレステロール様物質である。その摂取により、血中低密度リポたん白質(LDL)コレステロール濃度を下げることが可能となる。豪州心臓財団(National Heart Foundation of Australia)は、心血管系疾病リスク削減のための一方法としてLDLコレステロール濃度を下げることを推奨している。 我々は、毎日天然の食品から150-360mgの植物ステロールを摂取している。ベジタリアンの場合には、野菜や果物の摂取量が多いのでより多く摂っているかも知れない。植物ステロールは十分な量を摂取すると食事由来のコレステロールの吸収を減らす。 大豆油或いはヒマワリ油などの食用植物油から、または松の木から植物ステロール混合物の濃縮物を抽出することが出来る。これらをマーガリンなどのような一部の食品に添加することが可能で、ここ数年かかる製品が販売されている。植物ステロール添加の食品としては、低脂肪乳製品並びにヨーグルト製品、朝食シリアルなどがある。 FSANZは現在、食品基準コードを改正し、低脂肪チーズなどにも植物ステロールの添加を認めるかどうかについて検討を行っている。本件の詳細情報については以下のURLを参照。 http://www.foodstandards.gov.au/newsroom/factsheets/ 1. 添加された植物ステロールは安全か。 FSANZは、厳格な安全性評価を行い、ほとんどのヒトにとって摂取が安全であるとの結論に達した。システロール血症と呼ばれる極めて稀な遺伝性の代謝病を抱えているヒトは、植物ステロール添加の食品を避けるべきである。この疾病の患者は、植物ステロールを多く摂取することにより動脈硬化や心臓疾患を発症する可能性がある。 2. コレステロールを下げるのに必要な量はどのくらいか。 植物ステロールは、一日2-3g摂取する場合最も効果がある。これは、大体植物ステロールを含む食品の2-3食分に相当する。 3. 植物ステロールを多く摂取すれば効果が増大するか。 しない。推奨摂取量は一日2-3gであり、3g以上食べてもLDLコレステロールは下がらない。 4. 植物ステロール添加の食品摂取により他の健康影響はあるか。 植物ステロールは、コレステロールの吸収を阻害するため脂溶性ビタミン、特にβカロテンの吸収をも僅かに低下させる。 5. コレステロール濃度を下げる薬を使用している場合にはどうか。 薬を使用していても植物ステロール添加食品を安全に摂取することは可能である。しかしながら医師の処方した薬の代りとはならない。 6. 子供も植物ステロール添加食品の摂取が可能か。 一般的に医師からの助言がなければ子供のコレステロールを下げる必要はない。植物ステロール添加食品は、成人用食品である。 7. 妊娠中の場合にはどうか。 植物ステロール添加食品は、妊婦では特に検査されていない。しかしながら、最新の研究結果では、その作用メカニズムから妊婦や授乳中の女性に対し安全性上の懸念があるとは示されていない。 8. 製品中の植物ステロール含有量はどのように分かるか。 製造業者は、食品表示ラベルに記載しなければならない。 9. 他の諸国でも植物ステロール添加食品は入手可能か。 ヨーロッパでは、テーブルスプレッド、乳、ヨーグルト、チーズ製品、シリアル製品、スパイシーソース、ライ麦パンなどに使用が認められている。また、米国ではオレンジジュースにも認められている。 国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報 No. 24/2009 (2009.11.18) P.32-34 http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/2009/foodinfo200924.pdf |
地域 | 大洋州 |
国・地方 | 豪州 |
情報源(公的機関) | 豪州・NZ食品安全庁(FSANZ) |
情報源(報道) | 豪州・NZ食品基準機関(FSANZ) |
URL | http://www.foodstandards.gov.au/newsroom/factsheets/factsheets2009/plantsterolsnovember4503.cfm |
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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