食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03020170314 |
タイトル | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、意見書「糖尿病患者にとり果糖の多量摂取は望ましくない」を公表 |
資料日付 | 2009年11月11日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は、意見書「糖尿病患者にとり果糖の多量摂取は望ましくない」(2009年3月6日付)を公表した。概要は以下のとおり。 糖尿病患者は長い間、砂糖の代わりに果糖を摂るよう推奨され、そのため糖尿病食にも果糖が優先して使用されている。しかし糖尿病(特に糖尿病II型)は純粋な「砂糖の疾患」ではなく、たん白質及び脂肪の代謝障害を伴うものなので、果糖の代謝への影響を調べることが重要である。BfRはすでに以前の意見書で、糖尿病患者にとり果糖が本当に砂糖より消化がよいかどうかを評価し、果糖に利点はないため果糖の利用は推奨できないと結論した。「糖尿病患者に適する」という食品の強調表示も廃止できると考える。 BfRは今般、果糖、代謝症候群の発症、肥満に関する最新の国際的な科学文献をスクリーニングした。代謝症候群は、肥満、脂肪代謝障害、高血圧、インシュリン抵抗性が同時に発生したものである。最新の多数の研究は、果糖入りレモネードなどの既製食品を介する果糖の多量摂取が、健康に不利に作用することを示唆している。多量の果糖はホルモンバランスに影響するため肥満が促進され、糖尿病Ⅱ型と密接に関連する代謝症候群を発症しやすくなるのである。動物実験では、果糖の多量摂取により血中のインシュリン濃度が上昇し、血中の脂肪及び尿酸が病的に上昇することが示された。ヒトの実験では、果糖の多量摂取により脂肪組織及び肝臓中の脂肪の生成及び蓄積が促進され、それが非アルコール性の脂肪肝(代謝症候群の早期兆候)並びに、LDLコレステロール及び血中脂質(共に心血管疾患のリスク要因)の上昇と関連することが示された。 このように多数の著者が、BfRの勧告(既製食品で砂糖の代わりに果糖を使用しないように)を裏付けている。糖尿病患者は、果糖含有(糖尿病用)製品の多量摂取を避け、日々多くの果物、野菜、サラダ菜、豆、全粒穀物製品を摂取して、繊維及びビタミンに富む食事に留意すべきである。 本意見書の概要の英語版は以下のURLから入手可能。 http://www.bfr.bund.de/cm/245/increased_intake_of_fructose_is_not_advisable_for_diabetics.pdf |
地域 | 欧州 |
国・地方 | ドイツ |
情報源(公的機関) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR) |
情報源(報道) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR) |
URL | http://www.bfr.bund.de/cm/208/erhoehte_aufnahme_von_fruktose_ist_fuer_diabetiker_nicht_empfehlenswert.pdf |
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。