食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03000050188
タイトル フランス食品衛生安全庁(AFSSA)、松の実(pignons de pin)の苦味クレームについて情報を公開
資料日付 2009年10月2日
分類1 -
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概要(記事) フランス食品衛生安全庁(AFSSA)は、カサマツ(pignons de pin)の実を食べたら苦味があったと云うクレームがあった件で、そのリスク評価について競争・消費・不正抑止総局(DGCCRF)から諮問を受けて2009年9月8日付で現時点までに得られえた情報を公開した。
この数ヶ月、松の実を食べたら苦味があったと云う消費者からのクレームがDGCCRFや薬物・毒物中毒治療センター(CAPTV)に多数寄せられた。
DGCCRFによると、松の実は2種類販売されている:地中海カサマツ(Pinus pinae)と原産が中国及びパキスタンの朝鮮カサマツ(Pinus koraiensis)である。クレームが寄せられているのは後者である。DGCCRFは当該松の実の栽培、収穫、加工について調査を行っている。
フランス乾燥果実組合によるとこの苦味の問題は2001年から始まり、現在までその原因が分かっていない。
欧州保健当局の調査では国によって苦味クレームに関する報告頻度は様々で、検査分析で特別な汚染物質や物理化学的残留物質などは検出されていない。
フランスでは2009年6月中旬に全国のCAPTVに情報収集標準質問票が送付されてから2009年8月中旬までにCAP情報システム(SICAP)の全国中毒症例データベース(BNCI)に800を超える登録があった。
苦味を感じさせる天然及び合成化合物は多数存在する。多くの苦味物質が食品中に天然で存在し、これ等の物質の化学構造はアミノ酸、ペプチド、アミド、脂肪族アミン、尿素、脂肪酸など非常に多様である。植物性食品は殊に多くの苦味物質(テルペン、フェノール化合物、グルコシノレート、ラクトン)を含んでいる。加熱処理(例としてメイラード反応)または発酵など食品加工の工程や酸敗過程(脂質酸化、ペプチド加水分解)からも発生する(Maga
, 1990 ; Meyerfof
, 2005)。
アミノ酸、アスコルビン酸、カフェイン、β-カロテン、カロチンカロテンまたはエピカテキンなど様々な苦味化合物も同様にPinecea科の多くの松から検出された。
苦味物質で苦味作用が「遅れて」発現するものは無い。
フランスや欧州の公的な検査又は関係会社でこれ等の物質について実施した分析結果は当該ロットに汚染物質や残留化学物質(農薬、重金属、マイコトキシンなど)の存在を明らかにできなかった。細菌検査も規定を満足するものであった。
幾つかの欧州加盟国で脂質プロファイルの差異が観察されたが、今日まで苦味症状との関係を実証するものは無い。
結論:
(i)環境中や食品に苦味成分が沢山存在すること、(ii)苦味感覚の出現には複雑なメカニズム(中枢及び末梢神経の)が関っていること、(iii)実施した分析サンプルからは外部要因の汚染が存在しないこと、(iv)報告があった症状の定性的表現をすること、(v)個体間で感じ方が非常に異なり、苦情申立人の特別なプロファイルを定めることが困難なこと、(vi)松の実を食べた後、数日間で症状が起きる発症のタイミングなどのデータを考察すると、苦味の現象を説明し及び健康リスクを想起するような科学的裏付けのある仮説は一つもない。
DGCCRFは、苦味を感知することとカサマツ (pin d’ArmandまたはPinus armandii)の摂取量との関係を現在実施している補足調査で調べることになっている。
国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報 No. 21/2009(2009.10.07)
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/2009/foodinfo200921.pdf
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品衛生安全庁(AFSSA)
情報源(報道) フランス食品衛生安全庁(AFSSA)
URL http://www.afssa.fr/Documents/RCCP2009sa0166.pdf

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