食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03000040188
タイトル フランス食品衛生安全庁(AFSSA)、ダイオキシン・ダイオキシン様PCB(DL-PCB)に汚染した土壌が農畜産物に及ぼす影響について意見書を提出
資料日付 2009年10月2日
分類1 -
分類2 -
概要(記事) フランス食品衛生安全庁(AFSSA)は、農畜産物衛生品質に影響を与える可能性があるダイオキシン・ダイオキシン様PCB(DL-PCB)の土壌汚染及び汚染土壌の農畜産利用について食品総局(DGAL)から諮問を受けて2009年7月27日付で意見書を提出した。
1. 背景と諮問  2008年8月21日にローヌ・アルプ地域圏ロワール県のサン・シプリアン(Saint Cyprien)にある木製パレットのリサイクル施設(ヴィタル・レシクラージ社(Vitale Recyclage))で火災が発生し、鎮火まで約3ヶ月間、煙を出し続けた。火災発生現場周辺半径5km内で分析を実施したところ、大気、土壌、栽培植物、サイロに貯蔵された牧草及びそこで飼育されている動物の乳と肉がダイオキシン・DL-PCBに汚染されていることが明らかになった。
このような状況下で、(1)ダイオキシン・DL-PCB汚染が許容含有上限値を超えた動物の移動禁止、及びこれ等の動物由来の乳の収集及び販売禁止、(2)火災発生現場の周囲、半径5km以内で生産された植物由来の動物飼料給餌禁止、(3)火災発生後にサイロに貯蔵された牧草の処分、(4)冬季末に現場に残っている植物の鋤き込みなどの措置がとられた。
AFSSAは、動物をサン・シプリアンの汚染牧草地に戻すに際して、(1)汚染土壌での農業、即ち動物の飼料用牧草地や栽培植物からの食物連鎖汚染リスク、及び(2)農畜産業(栽培または飼育)が土壌由来食物連鎖汚染リスクに及ぼす影響について検討を依頼された。
2. 火災の影響があったゾーンで実施した分析結果
 火災現場付近の土壌および植物のサンプリングではダイオキシン・DL-PCBの汚染レベルは通常計測される値よりも大幅に高く、最大値は9
,600 pg TEQ/g乾燥土壌重量であった。
火災現場周辺、半径5km内の畜産農家の動物で実施した脂肪組織及び乳のサンプリングではめん羊及び牛の脂肪中のダイオキシン・DL-PCB汚染レベルは現行の規制値の2~50倍であり、乳は規制値に不適合であった。(注:2006年12月19日付欧州規則EC No1881/2006に定める乳の脂質の規制値は6 pg TEQ/g、牛・めん羊の肉の脂質の規制値は4.5 pg TEQ/gである。)
3. 汚染土壌での営農(農畜産)による食物連鎖汚染リスク評価
(1) 6ヶ月間汚染牧草地で飼った雌めん羊の肉が不適合にならないようにするには、汚染土壌摂取量を乾草の5%及び10%と仮定すると、土壌の汚染濃度は4及び8 pg TEQ/g乾燥土壌重量以下でなければならないと推定される。
(2) 6ヶ月間汚染牧草地で飼った若い牛の肉が不適合にならないようにするには、汚染土壌摂取量を乾草の2%及び4%と仮定すると、土壌の汚染濃度は7及び13 pg TEQ/g乾燥土壌重量以下(訳注:原文どおり引用)でなければならないと推定される。
(3) 6ヶ月間汚染牧草地で飼った乳牛の乳が不適合にならないようにするには、土壌の汚染濃度を9~68 pg TEQ/g乾燥土壌重量の間に収めなければならないと推定される。
(4) 哺乳牛の肉が不適合にならないようにするには、汚染土壌摂取量を乾草の2%及び4%と仮定すると、土壌の汚染濃度は6及び11.5 pg TEQ/g乾燥土壌重量以下でなければならないと推定される。泌乳期が終了した哺乳牛が11.5 pg TEQ/g乾燥土壌重量の土を2%摂取し続けたら、次の出産時には乳中や脂肪細胞中のダイオキシン・DL-PCB濃度は規制上限含有量4.5 pg TEQ/g脂質重量を超える懸念がある。
(5) 6ヶ月齢で離乳した子牛を汚染牧草地で飼った場合、放牧6ヶ月終了時には仔牛の脂肪組織のダイオキシン・DL-PCB濃度は規制上限含有量4.5 pg TEQ/g脂質重量以上になる懸念がある。 4. 結論と勧告
 AFSSAは、「被災地」の牧草を給餌した動物の肉や乳が不適合になるリスクを回避できる土壌汚染許容値は調査した動物のカテゴリーによって4~20 pg TEQ/g乾燥土壌重量の間にあると推量する。
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品衛生安全庁(AFSSA)
情報源(報道) フランス食品衛生安全庁(AFSSA)
URL http://www.afssa.fr/Documents/RCCP2009sa0087.pdf

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