食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03000010149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、食品中のヒ素に関する科学的意見書を公表 (1/3) |
資料日付 | 2009年10月22日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は2009年10月22日、食品中のヒ素に関する科学的意見書(2009年10月12日採択、199ページ)を公表した。同意見書は、2010年2月1日と同年9月27日の2回にわたり改訂された。改訂版の概要は、以下のとおり。 1. 抄録 EFSAの「フードチェーンにおける汚染物質に関する科学パネル」(CONTAMパネル)は、食品中のヒ素の存在に関連したヒトの健康へのリスクを評価した。 食品中のヒ素の含有データ10万件以上(約98%が総ヒ素として報告されている)について検討した。 総ヒ素に対する無機ヒ素の寄与について数多くの仮説を立てて、欧州19か国全域における食品及び飲料水由来の無機ヒ素のばく露量は、下限値及び上限値の濃度を用いて、平均摂取者で0.13~0.56μg/kg体重/日の範囲、95パーセンタイル値の摂取者で0.37~1.22μg/kg体重/日の範囲と推定されている。3歳未満児の無機ヒ素の食事経由ばく露量は、一般的に成人の2~3倍と推定される。無機ヒ素が皮膚がんに加えて肺がん及び膀胱がんを引き起こし、また、国際連合食糧農業機関(FAO)/世界保健機関(WHO)合同食品添加物専門家会議(JECFA)が検証したばく露量より低いばく露量において一定範囲の様々な有害影響が報告されていることがデータにより示されたため、JECFAが設定した暫定耐容週間摂取量(PTWI)の15μg/kg体重は、もはや妥当ではないとCONTAMパネルは結論づけた。CONTAMパネルは、重要な疫学研究から用量‐反応データをモデリングし、1 % のリスク増に対するベンチマーク応答を選択した。ばく露群において肺がん、皮膚がん、膀胱がん並びに皮膚病変を示す症例数が対照群と比較して1%増加する一定範囲のベンチマーク用量の95%信頼区間の下限値(BMDL01)として0.3~8μg/kg体重/日の範囲が特定された。 欧州における平均的摂取者及び高摂取者の無機ヒ素に対する食事経由の推定ばく露量は、特定されたBMDL01値の範囲内である。しがたって、ばく露マージンは、ほとんど或いはまったくなく、一部の消費者に対するリスクを排除することができない。 2. 脚注5 Rahmanらの研究(2006a)における母集団の総数の解釈に誤りが見つかった(表41)。ベンチマーク用量の95%信頼下限値(BMDL)が再算出され、その結果、そのBMDLは、潜在的な参照値とはならないと考えられた。本意見書、表43及び付録における本文が適宜改訂された。 また、表40~42における「症例の総数」という項目名が「対象者の総数」と置き換えられ、また、表40の下の本文中の誤った単位が「μg/L」に訂正された。 これらの変更は、本意見の全体的な結論に影響を与えるものではない。混同を避けるため、本意見書のオリジナル版はウェブサイトから削除されているが、すべての変更箇所を示すものであるため、要請に応じて入手可能である。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/1351.pdf |
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
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