食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu02980560294 |
タイトル | WHO、2009年9月2日付け版WHO Bulletin (第87巻9号、645-732)を公表 |
資料日付 | 2009年9月2日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | WHOは2009年9月2日付けWHO Bulletin (第87巻9号)を公表。食品関連テーマとして欧州における健康食品の健康強調表示規制の動きについて特集記事を掲載。要旨は以下のとおり。 過去20年間食品製造業者は人をより健康的にすると強調する「機能性食品」の販売を成長させてきた。現在欧州の食品管理機関関係者は製造業者に対しそのような強調を立証する科学的な根拠の提示を要求。 1. 健康をより一層促進するとされる機能性食品の出現により、食品会社の収益は過去20年間に大きな恩恵を受けて来た。プロバイオティック乳製品はその典型的な例。90年代に日本企業が製造した乳酸菌を増やしたヨーグルト飲料のヤクルトに始まり、フランスDanone社のActiviaなどその他の製品も急成長を遂げた。英国の消費者団体のSue Davies首席政策顧問は、消費者が健康食品を受け入れる理由として、飽和脂肪、糖分、塩分の削減や果実や野菜をより多く摂取することよりも手っ取り早い解決策を選択する傾向があることを挙げた。2. 2004年に月刊雑誌の(Drug and Therapeutics Bulletin)は、プロバイオティクスにより改善された腸内細菌叢にはムラがあるとし、かかる製品が消費者の健康を向上させ、アレルギー対策になっているとの主張は信用できないと結論。同誌は、多量のActiviaを飲んでも健康な人と大して変わらないことが判明したと述べた。WHOの高官は、菓子類にビタミン添加しても菓子類はより健康的にならず、逆にビタミンの添加で菓子類の食べ過ぎが促進されると有害になると指摘。3. 2007年7月から適用された栄養と健康強調に関するEU規則 No. 1924/2006の根底にあるのは、かかる製品が消費者を不健全な選択にミスリードするかどうかという問題。Sue Davies顧問によると、EUでは2007年以前は健康強調表示が実際により健康的な選択を促進させるための十分な規制がなかった。EU規則の背後にある考え方は、健康強調表示は科学的な証拠に支えられている必要があるということ。健康強調表示が本当に信頼の置けるデータに立脚しているかどうかを決定する機関はEFSA。2008年7月、ECはEFSAに対しEU内で許容出来る健康強調に関する科学的意見書を作成するよう要請、加盟諸国から提出された44 ,000件の強調表示を整理し、4 ,185件に縮小したリスト案をEFSAに提供。現在まででEFSAはリスト案の半分以上について明確化を求めているが、WHO専門家の言葉によれば「書類に圧倒されている」。 4. 問題の一部として評価をしようとするデータの理解し難さがある。一部の事例では効果の可能性が実験段階において得られた不完全な情報しかない。従って用量や化合物、吸収の状況が異なり、相互作用の複雑な現実の食事状況において評価することは困難。EFSAは新規則に基づき、7月に健康強調表示に関する第13条について最初の意見を了承し、今年9月までに1 ,024件の健康強調表示に関する意見書を公表する予定と述べているが、2010年1月31日に設定された全意見書の提出期限が迫っている。 5. 栄養プロファイルはEC及びEU加盟諸国により作成。それは食品が或る健康強調表示を行う際に満たすべき栄養所要量で、目的は消費者が製品の全体的な栄養価についてミスリードされるのを防ぐこと。WHOは多くの国々で活用出来る栄養プロファイルの国際的な基準を作成。現在はフランス、ニュージーランド、米国、英国など多くの諸国でそれぞれ違ったシステムが存在。6. 欧州食品・飲料業界連合会(CIAA)の専門家は、ECの栄養プロファイル及びECと加盟諸国が作成中の製品が許容される一般強調表示リストを巡る不確実性が技術革新を妨げ、市場に導入される製品が少なくなり消費者の選択の幅を狭める可能性があると指摘。更に規則が厳しすぎて業界並びに消費者双方に対し影響を及ぼしていると主張。幾つかの企業は自社の製品がEFSAの要件を満たすことが出来ないことを見越して、手続きから全面的撤退の可能性がある。7. 業界が食品の健康強調表示規則が厳しすぎるとする一方、消費者グループは不十分であると主張。Davies顧問は、EFSAが栄養プロファイルについて既に第一次意見書を提出したが、EC及び加盟国は現在ようやく作成に取りかかっている状況で、消費者団体としてはごく最近の案が非常に弱いことに懸念を抱いていると述べた。 |
地域 | その他 |
国・地方 | その他 |
情報源(公的機関) | 世界保健機関(WHO) |
情報源(報道) | 世界保健機関(WHO) |
URL | http://www.who.int/bulletin/volumes/87/9/09-020909/en/index.html |
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。