食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu02970200208 |
タイトル | 豪州・NZ食品基準機関(FSANZ)、より健康的な脂肪及び食用油の選択に関するファクトシートを公表 |
資料日付 | 2009年9月2日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 豪州・NZ食品基準機関(FSANZ)は、消費者に対し食品ラベルの栄養成分表及び脂肪分関連栄養強調表示の理解を手助けするために、食品中における様々な脂肪分の種類及び食事中の役割に関する以下6項目のファクトシートを公表。 1. 飽和脂肪:飽和脂肪は、バター、乳製品、脂肪肉、持ち帰りフライド食品及び多くの加工食品において主要脂肪種となっている。飽和脂肪は食事の根本的な成分ではないが、冠動脈心疾患の主要なリスク要因である悪玉(LDL)コレステロールを高める傾向がある。豪州人のための食事ガイドライン(Dietary Guidelines for Australians)及びニュージーランド食品及び栄養ガイドライン(New Zealand Food and Nutrition Guidelines)の一環として、全脂肪分の摂取を控え目にし、また飽和脂肪の摂取を制限することが推奨される。大部分の植物脂肪には飽和脂肪が高い割合で含まれていないが、しかしパーム油またココナツ油のような例外もある。 2. 一価不飽和/多価不飽和脂肪 :一価不飽和脂肪は、血液コレステロールを低下させる働きがあり有用である。一価不飽和脂肪源は、オリーブ、菜種及びマカダミアナッツ油、アボカド、ナッツ類、また「一価不飽和」と表示されたマーガリンである。多価不飽和脂肪は食事の基本的成分である。多価飽和脂肪の重要な2種類はオメガ6脂肪酸及びオメガ3脂肪酸である。オメガ6脂肪酸源の食品としては、ヒマワリ、ベニバナ、大豆並びにゴマ油、また多価不飽和マーガリンがある。オメガ3脂肪酸が豊富な食品には菜種油またはマーガリン、魚及び他の海産物がある。 3. トランス脂肪酸 :トランス脂肪酸はチーズ、乳、バター及び肉のような一部の動物製品中で自然に発生するし、またマーガリンのような食品の製造過程で植物油が水素添加(硬化)され、固形スプレッドになる際にも形成される。トランス脂肪酸が高い食品は、悪玉(LDL)コレステロールを増加させるだけでなく、善玉(HDL)コレステロールを減少させることも示されている。FSANZは、豪州並びにニュージーランドの食品チェーンでトランス脂肪酸の量を削減するために全国心臓財団 (National Heart Foundation)、栄養士協会 (Dietitians Association)等の健康団体及び食品業界と協力し対策を進めている。トランス脂肪酸については、「コレステロールなし」、「低飽和脂肪酸」もしくは「高多価不飽和脂肪」などのような脂肪に関する栄養強調表示を行う場合には、食品ラベルの栄養成分表に記載しなければならない。4. コレステロール:コレステロールは、内臓、肉、総脂肪乳製品、卵黄及び腎臓などの動物食品に自然に生成するが、植物油及び脂肪ではみられない。食品中のコレステロールは、特に心臓病を患うリスクの高い人々において血液コレステロール値を高める可能性がある。しかしながら、飽和脂肪及びトランス脂肪の摂取ほど血液コレステロール値を高めることはない。飽和脂肪を多価不飽和または一価不飽和脂肪に代えることは、血液中のコレステロールを減らす効果的な方法である。食品ラベル上の「コレステロール・フリー」といった強調表示は、食品に脂肪が含まれないことを意味しない。多くの食品、例えば食用油、アボカド及びマーガリンは、「コレステロール・フリー」であっても、脂肪が高い可能性がある。 5. トランス脂肪及び飽和脂肪の摂取を如何に減らすことが出来るか。 :豪州並びにニュージーランド両国では一般的に、WHOが推奨している一日当りの総エネルギー摂取量の1%未満という水準よりも低くトランス脂肪酸を摂取している。他方、一日当りの総エネルギー摂取量の14%を飽和脂肪から摂取しており、これは両国の推奨レベルである8-10%を超えている。飽和脂肪の摂取を減らす必要がある。総脂肪並びに飽和脂肪については既に食品ラベルの栄養成分表に記載されていることを想起すべきである。 さらに、健康的な食事ガイドラインの遵守、つまり、総脂肪の全体的な摂取量を削減し、トランス脂肪酸及び飽和脂肪の摂取を制限することにより脂肪の摂取を減らすことが出来る。それは、総脂肪がより低いレベルの包装食品を選択し、またフライ食品、高脂肪乳製品、脂肪性肉、パイやペーストリーを避けることにより実現が可能となる。 6. 脂肪及び食用油の表示: 「植物油で調理」といった紛らわしい強調表示に注意する必要がある。例えば、ビスケットの製造及びファストフードを揚げるのに使用されるパーム油は、植物油でコレステロールを含まないが、50%近くの飽和脂肪を含んでいる。 |
地域 | 大洋州 |
国・地方 | 豪州 |
情報源(公的機関) | 豪州・NZ食品安全庁(FSANZ) |
情報源(報道) | 豪州・NZ食品基準機関(FSANZ) |
URL | http://www.foodstandards.gov.au/newsroom/factsheets/factsheets2009/choosinghealthierfat4441.cfm |
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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