食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu02930780464
タイトル オーストリア保健・食品安全局(AGES)、「クローン動物由来食品に関するFAQ」を公表
資料日付 2009年7月6日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  オーストリア保健・食品安全局(AGES)は、「クローン動物由来食品に関するFAQ」(2ページ)を公表した。質問事項及び食品に係わる回答は以下のとおり。
Q1. クローン動物とは何か?
Q2.「クローン肉(Klonfleisch)」とは何か?
A2.「クローン肉」は、クローン動物から生産された食品に対する呼称である。クローン動物の後代は通常受精を介して産出され、遺伝的に親と異なりクローンではないことから、後代由来食品も「クローン肉」と呼ぶのは誤りである。
Q3. クローン動物はどのように作られるのか?
Q4. 現在クローン動物由来食品はあるのか?
A4. ない。現在欧州では、商業目的でクローニングは行われていない。また、クローン動物由来製品が世界のどこかで流通しているという情報もない。クローン技術は依然として非常に費用がかかるので、クローン動物は育種用と考えられている。クローン動物はドナー動物の貴重な遺伝形質を継承できるからである。米国では、クローン動物の精液が既に流通している。
Q5. クローン動物由来食品の摂取にはリスクがあるのか?
Q5. 現在入手可能なデータを広範に精査した米国食品医薬品庁(FDA)及び欧州食品安全機関(EFSA)のリスク評価において、健康なクローン動物(牛、豚及び山羊)由来食品の摂取にリスクを示唆するような危険性は特定されなかった。これはドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)及びAGESの見解とも一致するものである。当該評価によると、健康なクローン動物及びその後代由来の製品で、肉及び乳に対する既存の要件に合致するものは、従来の方法で繁殖された動物由来の製品に比べリスクは高くない。
Q6. クローン動物由来食品をどのように識別できるのか?
A6. (従来型)繁殖動物及びクローン動物の後代の肉及び乳は、構成成分が同じであり、既存の分析法では識別できない。リスク評価において、構成成分(と体の成分、脂肪やたん白質の比率など)の検査並びに、肉及び乳のビタミン、ミネラル、脂肪酸の組成、たん白質の特性の詳細な分析が行われた。クローン動物由来食品の成分が、通常動物の成分並びに、肉及び乳の公表参照値と比較されたが、生物学的に重要な有意差はなかった。また、クローン動物及び後代由来の製品に新規成分は確認されなかった。
Q7. クローン動物由来食品に関する法規制はあるのか?
A7. EU(オーストリアも含まれる)では、現行の新開発食品規則(258/97/EC)の改訂において、クローン動物由来食品はEUでは認可義務がある旨、又これらの製品の表示が義務付けられる見通しである旨が明確化される予定である。しかしながら現在、認可及び表示義務はクローン動物のみが対象となる予定で、量的に関心の高い後代(由来食品)は対象とされていない。
 オーストリアは他の多数のEU加盟国と同様に、クローン動物由来食品に対する独自の規制に賛成を表明した。それにより将来、独自の法規において、本件に関する全ての局面(第三国からのクローン動物の胚あるいは精液の輸入、クローン動物の後代(第一世代)由来食品なども含まれる)が考慮されるであろう。
地域 欧州
国・地方 オーストリア
情報源(公的機関) -
情報源(報道) オーストリア保健・食品安全局(AGES)
URL http://www.ages.at/ages/ernaehrungssicherheit/neuartige-lebensmittel/faq-lebensmitttel-aus-geklonten-tieren/
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