食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu02920790314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、2009年3月に公表された米国の研究「食肉摂取と死亡率」に対する意見書を公表
資料日付 2009年6月20日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  2009年3月にレッドミートの摂取と高死亡率との関連に関する米国Sinhaらの研究「食肉摂取と死亡率(Meat Intake and Mortality)」 (Archives of Internal Medicine誌、Vol.169
, p.562-571)が公表され、日刊紙で議論となったため、BfRは当該研究について評価し、意見書「食肉摂取と死亡率に関する研究」(2009年5月29日付)を公表した。概要は以下のとおり。
 この前向きコホート研究では、レッドミート(特に牛肉及び豚肉)、ホワイトミート(特に家きん肉及び魚)及び加工肉(ハム・ソーセージ類)の摂取が、がん、心血管疾患、その他の原因による死亡率を高めるかどうかが調査された。米国6州及び2都市の約55万人の50歳~71歳の男女を10年以上調査し、食肉摂取と死因に関するデータが収集された。コホートは、肉の摂取量により5グループに分けられた。レッドミート及びハム・ソーセージ類の高摂取グループは低摂取グループに比べ、男性は31%女性は36%死亡率が高かった。ホワイトミートでは逆の影響が観察され、家きん及び魚を多く摂取すると調査期間中の死亡リスクが減少した。
 前向きコホート研究は、データの統計的な評価に適している。また、代表的な結果を得るのに十分な人数が調査された。しかし当該研究からは、食肉摂取とがん並びに他の死因との直接的な因果関係は導かれない。レッドミート摂取による高死亡率の前提となる様々な原因が考えられる(肉の調理時に生じる化合物、遺伝的要因、食習慣、肉の鉄分、他の食品からの不飽和脂肪酸の摂取量、果物及び野菜の摂取量、肉のホルモン汚染)。それゆえ著者は、データの評価の際に、研究結果に影響しうる変数(家族のがん既往歴、喫煙、運動、果物・野菜摂取など)を考慮したが、考慮されなかった他の要因により歪みが出る可能性も指摘している。
 ドイツでは食習慣及び肉の調理法が異なるため、研究結果をドイツの消費者に転用できるかどうかはいずれ解明されねばならない。肉はアミノ酸、鉄及びビタミンBの良質な供給源でもあるため、健康的でバランスのとれた食事に重要な食品である。家きん及び魚は、当該研究によると調査期間中の死亡リスクを減少させた。
 本意見書の概要の英語版は以下のURLから入手可能。
http://www.bfr.bund.de/cm/245/study_on_meat_intake_and_mortality.pdf
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
URL http://www.bfr.bund.de/cm/208/studie_zu_fleischverzehr_und_sterblichkeit.pdf
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