食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu02920130149
タイトル 欧州食品安全機関（EFSA）、農薬有効成分シプロジニルの各種農作物に対する既存の残留基準値の改訂について理由を付した意見書を公表
資料日付 2009年3月4日
分類１ -
分類２ -
概要（記事） 　欧州食品安全機関（EFSA）は3月4日、農薬有効成分シプロジニルの各種農作物に対する既存の残留基準値(MRL)の改訂について理由を付した意見書を公表（26ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
1.現行の農薬有効成分シプロジニルの各種農作物に対する定量限界値(LOQ)を、既存のMRLとした0.05mg/kgから、ハーブとてんさいの葉(10mg/kg)、その他の農作物(1mg/kg)への変更が申請者より要請された。
2.ピアレビュー文書におけるシプロジニルの毒性学的特性を検討したところ、これらの情報は、0.03mg/kg体重/日の一日摂取許容量(ADI) を設定するには、十分であった。急性参照用量(ARfD)の設定は不要であると考えられた。
3. 多くの作物におけるシプロジニルの代謝パターンは、全ての農作物で同様であり、モニタリングに用いる残留に関する定義付け及びリスク評価では、代謝物も含めシプロジニルとした。
4. シプロジニルの根菜芽及び塊茎菜類の体表的な農作物としてのじゃがいもにおけるシプロジニルの代謝パターンは土壌代謝物を植物により分解された物質とあまり異なっていない（シプロジニル及び主要な代謝物は、同定されていない）。その他の点も考慮して、EFSAは提案された使用法における根菜類等に関して追加の代謝試験は必要ないと結論した。葉菜に関しても、ピュアレビューで検討された農作物群と代謝経路は比較しうるとして追加の代謝試験は必要ないと結論した。
5.ニンジンを用いた作物残留試験データによると、ビートの根、ハーブ類の根及び香辛料の根では、シプロジニルの英国における使用法を考えると、1mg/kgのMRL設定が必要である。対象の農作物に外挿するために、数多くのレタス及びニンジンを用いた作物残留試験データが提出されているが、ハーブ類の根及び香辛料の根の栽培は，北欧と異なった気候及び土壌条件で栽培されている。外挿を適切に実施するには、北フランス及びスイスにおける作物残留試験を行うべきであろう。
6.シプロジニルに関する消費者摂取リスク評価を、EFSAは規則(EC) No 396/2005の附属書IIIで設定されている既存のMRL及びSTMR値(訳注：GAP手法の最大条件に沿って実施された作物残留試験から得られた残留値の中央値)を用いて、PRIMo改訂版2で推定した。更にEFSAは、シプロジニルのその他の作物におけるSTMR値もリスク評価に用いた。
7.欧州における全ての食事において算出した理論最大一日摂取量(TMDI)の値は、ADIの17～97 %であった。また、急性摂取リスク評価は、急性参照用量(ARfD)が設定されていないため、実施されなかった。
9. EFSAは、以上の評価結果から、すべての適用作物に対する既存のMRL0.05mg/kg(LOQ)を、ハーブとてんさいの葉(10mg/kg又は13mg/kg)、てんさいの根(1mg/kg)などと改訂することを勧告した。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源（公的機関） 欧州食品安全機関（EFSA）
情報源（報道） 欧州食品安全機関（EFSA）
URL http://www.efsa.europa.eu/cs/BlobServer/Scientific_Document/praper_ro_240_cyprodinil_en.pdf?ssbinary=true
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