食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu02910380149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、ベンゾフェノンの毒性学的評価に関する科学的意見書を公表
資料日付 2009年6月11日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は6月11日、ベンゾフェノン(benzophenone)の毒性学的評価に関する科学的意見書(5月14日採択)を公表した。概要は以下のとおり。
1. 欧州委員会の諮問を受けて、(1)入手可能な新たな毒性学的試験の観点から、ベンゾフェノン及びヒドキシベンゾフェノン(hydroxybenzophenone)の耐容一日摂取量(TDI)の再評価、(2) ベンゾフェノン及びヒドキシベンゾフェノンTDIが4-メチルベンゾフェノンに適用できるか否かの評価、並びに、シリアルから検出された4-メチルベンゾフェノンの存在によるリスク評価を科学パネル(CEF)は依頼された。食品包装の分野では、ベンゾフェノン及び4-メチルベンゾフェノンは、紫外線硬化型印刷インキの光重合開始剤として使用される。機能性バリア層がない場合は、両物質はその揮発性により包装剤を通じて食品に移行する可能性がある。
2. 当該パネルは、雄ラットの腎臓への非腫瘍性影響に関するベンチマークドーズ解析によるBMDL10値(訳注:暴露群において当該影響を示す実験動物数を対照群と比較して10%増加させるベンチマーク用量の95%信頼区間の下限値)の3.1mg/kg体重/日に基づき、ベンゾフェノンの耐容一日摂取量(TDI)を0.03mg/kg体重/日と算出した。この値を4-メチルベンゾフェノンに対する暴露マージン算出の根拠として使用することを提案した。
3. 現在の濃度で汚染された朝食シリアルの短期間摂取では、人にリスクはないと思われると当該パネルは結論づけた。この結論は、入手可能な限られた暴露データとベンゾフェノン類似物質の毒性に基づいている。食品包装に4-メチルベンゾフェノンの使用を継続する場合は、十分なリスク評価のため、食品中における当該物質の検出に関する追加データ、及び、暴露量に対応する適切な毒性データが提供されることが望ましいと言及した。

国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報 No.13/2009 (2009. 06.17)

http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/2009/foodinfo200913.pdf
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/cs/BlobServer/Scientific_Opinion/cef_ej1104_benzophenone_op_en.pdf?ssbinary=true
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