食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu02870360188 |
タイトル | フランス食品衛生安全庁(AFSSA)、結核病及びブルセラ病発生時に特定の反すう動物の移動に適用する衛生条件について意見書を提出 |
資料日付 | 2009年3月26日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA)は、結核病及びブルセラ症発生時に特定の反すう動物の移動に適用する衛生条件について食品総局(DGAL)から諮問を受けて2009年2月5日付で意見書を提出した。対象動物は、牛、めん羊、山羊を除くシカ、ラクダ及びその他の反すう動物である。概要は下記のとおり。 省令で、欧州加盟国間またはフランス領土を移動することが出来るこれらの反すう動物は、清浄動物群由来の動物、または移動前42日以内に所属農場に病気発生がなく、かつ30日以内に個体検査をした動物でなければならないとしている。 1. フランスにおけるシカ、ラクダ、その他の反すう動物 これらの動物は、畜産農場、狩猟場、非営利目的の農場、放し飼い自然動物公園、その他などで飼育されているが、実態は明らかでない。 1980~1990年に多くの食肉用シカ農場ができたが、その後安価な輸入肉が入り減少した。食肉用のほかに、狩猟用動物として狩猟場にシカを供給している。 2. フランスおけるシカとラクダの現行衛生管理 シカ農場には結核病やブルセラ病の集団予防措置が義務付けられていないが、移動時には検査を受ける義務がある。ラクダに関して系統的検査はない。 3. 検討 (1) フランスは公式に牛のブルセラ病及び結核病の清浄国であり、ブルセラ病感染の小型反すう家畜については2003年以後発生報告がない。 (2) ブルセラ病または結核病に感染した農場のシカ及びラクダは公衆衛生の重大なリスクであり、また家畜や野生動物に伝染する保菌体となる可能性がある。 (3) アカシカは結核病に対して非常に感受性が高い種で、2008年に2箇所の感染農場が確認されている。 (4) フランスでは農場の詳細調査及び農場のラクダやシカの個体識別を行っていない。 (5) 牛及びシカの結核病対策に関する政令案について、AFSSAは2001年1月23日付AFSSA意見書(諮問番号2000-SA-0128)で、特に結核病に感受性の高い動物種全て(特にイノシシ、肉食ペット動物、ラクダ)に対象を拡大するよう勧告している。 (6) シカの結核病スクリーニングに関する2008年1月30日付EFSA意見書(EFSA-Q-2006-179)が出されている。 (7) 牛に推奨されているブルセラ病及び結核病の公式スクリーニング検査はラクダやシカについても有効である。 (8) ラクダでは、ツベルクリン皮内反応検査は頸部より腋窩部に実施する方が効率が良い。 (9) 成獣のシカを拘束して検査することは検査員にも動物自身にもリスクがある。 4. 勧告 (1) 非営利目的の農場、動物園、狩猟場を含む畜産・飼育場のラクダ及びシカの総頭数の正確な調査 (2) 農場のラクダ及びシカの個体識別用の永久タグを義務付ける措置 (3) ブルセラ病及び結核病に関するラクダ及びシカの農場資格認証プログラムの構築 (4) 特定カテゴリーの動物については検査実施が困難及びリスクがあることを考慮し、牛の結核病に関する現行の規則条文を全て農場のシカに適用すること (5) これらの動物種の流産の届出義務付け (6) と畜または死亡したこれらの動物種の衛生検査義務付け (7) 移動管理の義務付け、殊にこれらの移動が清浄動物群の間または清浄地域や清浄国からのみに実施されているか管理実施状況の確認 (8) ラクダ及びシカがブルセラ病及び結核病に感受性が高い種であると公式に認め、ブルセラ病や結核病の感染源または感染源が疑われる地域では、現行規則に基づいて実施する検査に系統的に組み入れる。 5. 考察 (1) フランスではブルセラ病及び結核病に関してラクダ飼育の衛生状況はきわめて良好であることを考慮すれば、農場で無作為抽出した動物にブルセラ病についてはEAT検査のみ実施し、また結核病についてはIDS(腋窩で実施)検査を実施、また動物の死体の系統的検査を実施して、これらの結果が公式に清浄であるとの評価を十分に支持できるものであれば、ラクダ農場の清浄ステータスが立証できる。 (2) フランスではブルセラ病に関してシカ飼育の衛生状況はきわめて良好であることを考慮すれば、農場で無作為抽出した動物にブルセラ病について検査を実施し、これらの農場の結果が公式に清浄であるとの評価を十分に支持できるものであれば、シカ農場の清浄ステータスが立証できる。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | フランス |
情報源(公的機関) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA) |
情報源(報道) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA) |
URL | http://www.afssa.fr/Documents/SANT2008sa0091.pdf |
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本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
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