食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu02870020188 |
タイトル | フランス食品衛生安全庁(AFSSA)、ソバ粉に混入した有害物質アルカロイド(アトロピン及びスコポラミン)及び暫定管理基準(閾値)の妥当性について意見書を提出 |
資料日付 | 2009年3月26日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA)はソバ粉に混入した有害物質アルカロイド(アトロピン及びスコポラミン)、及び競争・消費・不正抑止総局(DGCCRF)が提案している暫定管理基準(閾値)の妥当性についてDGCCFRから諮問を受け2009年2月18日付で意見書を提出した。 2007年夏に、食用のソバ粉にアルカロイド(アトロピン及びスコポラミン)が混入していることが明らかにされた。 DGCCRFは2007年にソバ粉28件の分析を行った。其の内17件でアルカロイド含有量が100μg/kgを超えていた。2008年には34件分析してアルカロイド含有量が100μg/kgを超えていたのはその内の6件であった。 ブルターニュ地域圏(フランス大西洋岸北部の半島部)では10 ,000~12 ,000トンのソバ粉が使用され、その内の80%は中国、カナダ、東欧諸国からの輸入である。 1. アルカロイド毒性 チョウセンアサガオ種子30~50粒から生成した幻覚性煎じ薬(アルカロイド約1mg)摂取後に中毒事故があったとの報告がある。 アトロピン及びスコポラミンの含有量が高いそば粉を原料としたクレープを想定すると、2~3枚のクレープを食べると総アルカロイド量で0.1~0.6mg摂取したことになる。 また、総アルカロイド量1~3mg/kgを含有するジャガイモのガレット(200gのジャガイモのガレットは0.6mgのアルカロイドを含有する)の中毒が報告された。 DGCCRFはアルカロイドの平均混入量2mg/kgに安全係数1/100を乗じた20μg/kgをそば粉の管理基準と設定した。 2. 基準値 - 唾液への影響(例えば唾液過小症)がある用量:平均体重20kgの5歳児のアトロピン摂取0.02mg/kg - 安全係数30(3はNOELに外挿するに当たっての係数及び10は個体差の係数) - ソバ粉を主原料とする製品を食べるヒトのみを対象に、ソバ粉の最大一日摂取量は100g を条件とすると、ソバ粉の総アルカロイド基準値(seuil d’intervention)は100μg/kgである。 ソバ種子10 ,000粒にチョウセンアサガオ種子1粒の混入でソバ粉のアルカロイド含有量が100μg/kgを超えることを考えれば、アルカロイドの定量がサーベイランスの方法として最も適切である。 3. 結論 AFSSAは、食用ソバ粉中の有害物質のアルカロイド(アトロピン及びスコポラミン)管理支援ツールとして基準値を設定することが適性と思料する。提案基準値はソバ粉の総アルカロイド含有量(アトロピン+スコポラミン合計)100μg/kgである。 4. 勧告 このタイプの混ざり物がある原料ソバには、穀類のマイコトキシン検査に適用する欧州規則(EC) No.401/2006に規定する欧州手順を例に取った試料採取計画を措置するよう勧告する。 5. 考察 AFSSAはソバのアルカロイド含有分析によるサーベイランスに加えて、フランスのソバ栽培農家にソバ耕作地にチョウセンアサガオが生えていないかを確認する目視によるサーベイランスの必要性を周知し、実施することが望ましいと考える。 ソバは主として輸入品である。このためチョウセンアサガオDatura stramonium以外に、他のアルカロイドを合成する他の品種の混入もありえるので、他のアルカロイド混入を考慮する必要があるかどうかを調べる補足研究を行うことも考えられる。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | フランス |
情報源(公的機関) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA) |
情報源(報道) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA) |
URL | http://www.afssa.fr/Documents/RCCP2008sa0221.pdf |
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
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掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
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