食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu02830170216 |
タイトル | ニュージーランド食品安全庁(NZFSA)、めん羊の非定型スクレピーに関するQ & A文書を公表 |
資料日付 | 2009年2月18日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | ニュージーランド食品安全庁(NZFSA)は2月28日、めん羊の非定型スクレイピーに関する7項目のQ & A文書を公表した。概要は下記の通り。 1. 現在の問題は何か。 英国環境・食料・農村地域省(DEFRA)は、研究目的のためにスクレイピー非感染のめん羊群を保持している。この群は、スクレイピー・フリーのニュージーランドから輸入されためん羊(及び子孫)から構成されている。この群は、厳重なバイオセキュリテイー下で保持され、スクレイピーの証拠のために臨床モニタリングや死後検査が行われる。同群のめん羊3頭に関する死後検査(2006年及び2007年)によりいわゆる「非定型スクレイピー」の証拠が判明した。これらのめん羊はいずれも6歳以上であった。 2009年2月10日に(BMC Veterinary Research)誌に掲載された当該3症例に関する研究では、非定型スクレイピーが3頭に同時に発生し、外部から来たものではない可能性があると推測している。著者はまた、非定型スクレイピーが世界中の群、特に感受性遺伝子を持つ老齢のめん羊で発生する可能性があるとしている。 ここで非定型スクレイピーはスクレイピーとは関連のない独特な状況であることを強調しなければならない。非定型スクレイピーは、比較的最近に確認されている(1998年ノルウェーで初めて同定され、当時はNor98と呼ばれた)。 臨床的、神経病理学的また生化学的な面でスクレイピーとは違っている。ほとんどの症例は、欧州のめん羊に関するEUのBSE検査プログラムの一環として行われている健康なめん羊の通常と畜時における死後検査で検出されている。 2. 2006年及び2007年の検査結果は、ニュージーランドに非定型スクレイピーがあることを意味するか。 ニュージーランドでは同症例の証拠は発見されていない。ニュージーランドでは1952年以降スクレイピーが届出疾病となっており、また1960年以降アクティブサーベイランスが実施されている。このサーベイランがスクレイピー・フリーの状況を立証しており、これまで症例は発見されていない。ニュージーランドは、EUの研究目的のためにめん羊の脳を供給し続けている。これまで供給された数千の脳に非定型スクレイピーは検出されていない。ニュージーランドの家畜集団は、めん羊及び山羊のスクレイピー、牛のBSEまたシカの慢性消耗病に感染していないことが国際的に認められており、この状況は今回の調査でも変わっていない。 3. ニュージーランドは、英国での非定型スクレイピー検出結果にどのような対応をしたか。 同結果を受け、ニュージーランド農林省バイオセキュリティー局(MAFBNZ)は、当初英国に送付された研究用めん羊を供給したすべての群について追跡調査をした。これらの群の経歴を調査し、老齢のめん羊数がより多い大きな群二つからのめん羊について非定型スクレイピー検査を行ったが、非定型スクレイピーの証拠は発見されなかった。 4. 非定型スクレイピーとは何か。 非定型スクレイピーはめん羊及び山羊に発生する脳の疾病で、定型のスクレイピーとは異なる。非定型スクレイピーはめん羊のBSEではない。 5. 非定型スクレイピーは稀な状況か。 当該症例は1998年に確認されて以来幾つかの西欧諸国で発見されているが、発生率は非常に低い。 6. 非定型スクレイピーはヒトの健康に対する脅威となるか。 ヒトの健康にリスクとなることを示す根拠はない。これまでの研究では、この疾病がヒトに伝染され得るか或いはヒトに対し危険であることを示す証拠は発見されていない。 7. ニュージーランドにとって貿易上の影響はあるか。 ニュージーランドの貿易に関しては如何なる措置も取られていなし、その必要もない。ニュージーランドはスクレイピー・フリーであり、今日まで非定型スクレイピーの証拠はない。この状況は変わっていない。非定型スクレイピーが発生した諸国では、追加的な安全措置は取られていないが、めん羊製品の貿易には影響がないようにみえる。ニュージーランドは、成熟した貿易国として常に家畜集団の健康状態を明確にするために必要なサーベイランス及び研究を実施している。 関連情報は以下のURLから入手可能。 ニュージーランド農林省バイオセキュリティー局のスクレイピーに関する文書(2009年2月2日) http://www.nzfsa.govt.nz/consumers/animal-disease-affecting-human/scrapie.htm |
地域 | 大洋州 |
国・地方 | ニュージーランド |
情報源(公的機関) | ニュージーランド食品安全機関(NZFSA) |
情報源(報道) | NZFSA |
URL | http://www.nzfsa.govt.nz/consumers/animal-disease-affecting-human/scrapie.htm |
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。