食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu02790180149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、農薬有効成分メタムのリスク評価のピアレビューに関する結論を公表
資料日付 2009年1月15日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は1月15日、農薬有効成分メタムのリスク評価のピアレビューに関する結論(97ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
 哺乳動物における毒性試験において、メタムナトリウム塩は経口投与及び吸入投与で無毒である(R22及びR20が提案されている)。
 メタムは眼への刺激性はないが、皮膚には腐食性があり、R34「熱傷を起こす」への分類が提案されている。皮膚への感作性もあり、R43「皮膚感作性を引き起こす可能性」への分類が提案された。
 メタムのイヌ、ラット及びマウスにおける短期毒性試験における無毒性量は、各々0.1、0.5及び0.8 mg/kg 体重/日である。特に、イヌにおける重篤な肝毒性の発生が、R48/22:「飲み込みによる長期暴露により顕著な健康被害を引き起こす危険性」を分類提案(ECHA(European Chemical Agency 欧州化学機関に対し)することを支持すると考えられている。
 メタムは遺伝毒性の可能性は示していないが、マウスにおいて血管肉腫を引き起こし、R40:「発がん性影響への限定された証拠があり」への分類が提案されている。
 関連の長期試験における無毒性量を、体重増加率の減少、鼻腔内部の特異的病変、血液学及び脾臓因子(ヘモジデリン沈着)の変化等を基にして、1.5 mg/kg 体重/日とされた。
 多世代繁殖試験における母獣、繁殖及び産子における無毒性量は、各々4、12及び4 mg/kg 体重/日とした。発達毒性試験において、メタムナトリウム塩は母獣毒性用量において、ラットにおける変異、遅延発生の増加、ウサギにおける胎児生存数減少、死亡した組織片の増加を引き起こした。これらの母獣および発達毒性に関する無毒性量は、ラットで5 mg/kg 体重/日、ウサギで5及び10 mg/kg 体重/日とされた。高投与量において重篤な母獣毒性がある場合は、低いが一定の割合で奇形が見られた。この影響とメタムナトリウム塩投与との相関性はハッキリしており、母獣毒性とも関連している。R63:「有害:出生前の子どもに害を与える可能性」への分類への検討をECHAに付託した。
 メタムのADI(一日摂取許容量)及び許容作業者暴露量(AOEL)を、メタムのイヌにおける1年間の実験に基づき100の安全係数を適用して、0.001 mg/kg/日に設定した。
 急性参照用量(ARfD)は、ラットの発達毒性に関する無毒性量にウサギの発達毒性の結果を考慮して、0.1mg/kg/日に設定した。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/cs/BlobServer/PRAPER_Conclusion/praper_concl_sr203_metam_en.pdf?ssbinary=true
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