食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu02780030149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、香料グループ評価のための遺伝毒性試験方法に関する方針を述べた科学的意見書を公表
資料日付 2008年12月11日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は12月11日、香料グループ評価のための遺伝毒性試験の方法に関する方針を述べた科学的意見書(5ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
1. 背景
 EFSAは欧州規則(EC)No.1565/2000等に基づいて、欧州において登録されている香料物質の評価を2009年末まで実施するようもとめられている。評価後には、香料物質のポジティブリストが施行される予定である。当該評価手順の一環として、遺伝毒性の可能性を評価するために、遺伝毒性試験方法の開発が必要と考えられている。
2. 香料グループ19の評価のための遺伝毒性試験方法に関する方針
 香料グループ19において、追加データが必要とされる物質は構造的に類似しており、一部の遺伝毒性データは入手可能である。少なくとも、細菌を用いた遺伝子突然変異試験(OECDガイドライン471:訳注:エイムス試験)及びin vitroのほ乳類の細胞を用いた遺伝毒性試験のデータが、香料グループ19の代表的な物質に関して入手可能であることが最低のデータ・セットである。マウスリンパ腫アッセイが香料グループ19の評価に最も適したほ乳類の細胞を用いた遺伝毒性試験であると考えている。しかし、in vitroの小核試験(OECDガイドライン484を準備中)及びin vitroの染色体異常試験(OECDガイドライン473)をマウスリンパ腫アッセイの代わりに用いることは受け入れることができる。
 上記のいずれかのin vitro試験において陽性の結果が出た場合は、in vivo試験で遺伝毒性を評価することが必要である。
 α、β―不飽和化合物は、遺伝子に直接作用する遺伝毒性物質の可能性があると見なされ、これらの物質が体内で最初に接触した組織に作用することを示唆する証拠があり、パネルはマウスによる小核試験に加え、in vivoのコメット試験の実施を推奨する。コメット試験は、最初に接触作用した組織を検知すると同時に複数の組織を同時に分析出来、in vivoの小核試験で陰性を示す隠れた発がん性を検知することが出来る。又、感度は(発がん性を陽性と検知する)in vivo UDSアッセイ及び遺伝子組換え動物アッセイよりも高く、特異度(訳注:高いと「目的のもののみに反応する」、低いと「類似したものにすべて反応する、つまり偽陽性が多い。」)は、遺伝子組換え動物アッセイよりも若干高い。in vivoの小核試験とin vivoのコメット試験の組合せを、一連の試験として実施したものも、条件に適合する。
 試験は国際的に同意されたプロトコルに従い実施すべきである。試験方法は、OECD又は欧州委員会指令に記述されたものを推奨する。
 本遺伝毒性試験に関連する香料グループ19の対象品目リストは、以下のURLから入手可能。
 http://www.efsa.europa.eu/cs/BlobServer/Statement/cef_op_ej910_statement_of_A_B_unsaturated_aldehydes&ketones
,0.pdf?ssbinary=true
 コメットアッセイに関する詳細な情報は、以下のURLから入手可能。
http://cometassay.com/
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/cs/BlobServer/Statement/cef_op_ej854_statement_genotox_test_%20strategy_%20FGE_19_en
,0.pdf?ssbinary=true
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