食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu02740330188 |
タイトル | フランス食品衛生安全庁(AFSSA)、遺伝子組換えCorynebacterium glutamicumによるL-リシン産生副産物の細菌バイオマスを窒素飼料として使用する認可更新について意見書を公表 |
資料日付 | 2008年12月16日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA)は欧州規則(EC)1829/2003に基づき遺伝子組換えCorynebacterium glutamicumによるL-リシン産生副産物の細菌バイオマスを窒素飼料製品として使用する認可更新について競争・消費・不正抑止総局(DGCCRF)から諮問を受け、2008年10月27日付けで意見書を公表した。 1.製品 申請の対象である本製品はC. glutamicumによるL-リシン産生副産物の殺菌乾燥細菌バイオマスである。対象動物は反すう動物、豚及びサケ科の魚で、ヒトの食用としない。 2. 遺伝子組換え微生物 受容体細菌はSO317である。SO317株は親系株2256から作出したもので、L-リシン生産効率が高く、病原性はなく、移行性のある抗生物質耐性遺伝子を持たない。親系C. glutamicum 2256菌株はクリプティックプラスミドを持つが、除去してある。 3. 生産菌株 C. glutamicum 2256のプラスミドから分離した複製可能なpCABLプラスミドをSO317株に挿入してL-リシン高生産性菌株にしたものである。1996年フランス遺伝子工学専門委員会(CGG)は菌株SO317/pCABLを「ヒトの健康や環境にリスクがない」グループ-1に分類した。 4.製品 当該製品はC. glutamicum SO317/pCABLの流加式の好気発酵で得られた副産物を殺菌・不活化した製品である。消泡剤が加工助剤として使用されている。消泡剤の毒性試験では極く弱い急性毒性を示すが、変異原性はない。しかし、製品の微生物学的分析でセレウス菌に汚染されていることが判明した。 5.改変DNAの有無及び遺伝子の潜在的移行リスク評価 プラスミドpCABLには伝達性がない。不活化後、DNAの活性はなくなっている。EFSAの分類でグループ-1に分類される遺伝子nptIの移行はない。 6.急性毒性、感受性及び遺伝毒性 ラットの急性毒性試験ラットの吸引毒性試験、ウサギの皮膚及び目の刺激試験でも有害所見はなく、変異原性試験(エームス試験)及び遺伝子突然変異試験(リンパ腫細胞)でも突然変異を示すものはない。 7. 亜慢性毒性及び生殖毒性 試験条件(用量選択、対照など)が不適切で製品の毒性を評価できない。安全マージンを設定できない。 8. 結論 (1)遺伝子組換え微生物 この株の遺伝子構造は動物に対して病原性やハザードを生ずるような遺伝物質の欠失や一時的変異がないと評価できる。 (2)製品:細菌バイオマス飼料 提出された科学的データに実際の製品の毒性リスク評価がないので遺伝子組換え大腸菌株C.glutamicumによるL-リシン産生副産物である殺菌乾燥細菌バイオマスの安全性を認めるには不十分である。更に、反すう動物の耐性試験期間が不十分であり、又豚やサケ科の魚での耐性試験がないので、AFSSAは本製品を窒素飼料として使用できるか否か決定できない。なお、製品中のバチラス・セレウスの濃度がなぜ高いのか、その原因の説明も要する。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | フランス |
情報源(公的機関) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA) |
情報源(報道) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA) |
URL | http://www.afssa.fr/Documents/BIOT2008sa0237.pdf |
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本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
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掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
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