食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu02740090149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、農薬有効成分の銅及び銅化合物のリスク評価のピアレビューに関する結論を公表
資料日付 2008年10月22日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は10月22日、農薬有効成分銅及び銅化合物のリスク評価のピアレビューに関する結論(101ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
 哺乳動物における代謝試験において、代表的な1価及び2価の銅化合物をほとんどの毒性学的研究が実施されている硫酸銅五水塩と比較した生物学的等量を設定した。生活に必須な微量栄養素として特別な恒常性機序に従っており、過剰な銅は主に胆汁を経由して排出される。いったん吸収されるとたん白質と結合するため、遊離の銅は血液中及び組織中には見られない。
 水酸化銅は吸入毒性があり、飲み込むと有害で、眼には重篤な損傷を与えるリスクがある。ボルドー液は吸入毒性があり、眼には重篤な損傷を与えるリスクがある。塩基性塩化銅は及び酸化銅(1価)は吸入するまたは飲み込むと有害である。経口摂取の過剰な銅による標的器官は、肝臓及び腎臓である。
 吸入による作業者暴露において見られる肺の損傷に関する懸念が、モルモットで再現可能であった。短期吸入試験におけるデータギャップは同定されている。経口投与における遺伝毒性には懸念がないが、非経口暴露後の銅の遺伝毒性の懸念を除外するには証拠が不十分であり、1価及び2価の銅化合物の吸入後において、重要な懸念が提起された。
 銅の発がん性の可能性はラット及びヒトで関連づけられなかった。
 受精率、生殖に関する指標及び発達過程における悪影響は見られなかった。銅摂取に帰する神経毒性も見られなかった。
 以下の4つに分類された銅中毒が、文献から確認された。1.自殺目的の直接経口摂取 2.食品または飲料水の銅による汚染 3.自家調製したボルドー液による肺の疾病 4.栄養補助食品により長期に過剰の銅を摂取し肝不全が生じた。
 ヒトの銅摂取に関してWHOにおいて設定された数値に基づいて、1価及び2価の銅化合物のADIまたは銅摂取の上限値を0.15mg銅/kg体重/日に、許容作業者暴露量(AOEL)を、0.072mg/kg体重/日に、設定した。急性参照用量(ARfD)は設定されなかった。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/cs/BlobServer/PRAPER_Conclusion/praper_concl_sr187_copper%20compounds_en_final.pdf?ssbinary=true
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