食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu02700560149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、サプリメント成分のカルシウムの原料としての硫酸カルシウムに関する科学的意見書を公表 |
資料日付 | 2008年10月6日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は10月6日、サプリメント中のカルシウムの原料としての硫酸カルシウムに関する科学的意見書(9ページ)を公表した。概要は以下のとおり。 1. 本意見書は、サプリメントの栄養成分として使用されるカルシウムの特定の原料である硫酸カルシウムの安全性及び生物学的利用率についてのみ検討する。硫酸カルシウムをカルシウムの代替原料としてサプリメントに使用することが意図されており、硫酸カルシウムの一日摂取量は、栄養表示に関する指令90/496/EECの定めるカルシウムの推奨一日摂取量(Recommended Daily Allowance)800mg(硫酸カルシウム2.7g/日に相当)を超える可能性は低いと申請者は推定している。 2. ラットを用いた単回経口投与試験で、硫酸カルシウムを添加した給餌又はその他の原料由来のカルシウムを添加した給餌によるカルシウムの生物学的利用率に差異は示されなかった。ヒトの試験では、(1)ミネラルウォーター中の硫酸カルシウム由来カルシウムの生物学的利用率は、乳由来カルシウムの生物学的利用率と同等であり、(2)硫酸イオンはカルシウムの尿中排泄に影響を及ぼさないことが示されている。 3. 硫酸カルシウムの摂取によってカルシウムの許容上限摂取量2500mg/日に達すると仮定した最悪シナリオは、硫酸カルシウム(無水物)の摂取量8.5g/日に相当する。これによって、硫酸イオンの一日摂取量は6gに達する。実験動物を用いた数少ない研究例では、硫酸カルシウム中の硫酸イオンの毒性について懸念は起こされなかったとJECFAは述べている。硫酸カルシウムは下剤として臨床使用されている。硫酸ナトリウム十水和物(Sodium sulphate decahydrate) 4.5g/人を2~4回経口投与した臨床試験では、時により軟便の報告があった。これらの用量は、硫酸イオン2.7~5.4gに相当する。硫酸カルシウムは硫酸ナトリウムと比較して溶解度が低いため、硫酸カルシウムの摂取後に硫酸イオンが瞬時に解離するというよりは、徐々に硫酸カルシウムから解離していくと考えられる。 4. 入手できる研究例に基づき、当該パネルは次のように考える。(1)硫酸カルシウム由来カルシウムの生物学的利用率は、ほかの無機カルシウム塩と同等である、(2)カルシウムの総経口摂取量が設定された許容上限摂取量を超えないと仮定して、サプリメント成分のカルシウムの原料として硫酸カルシウムを使用することに安全上の懸念はない、(3)市販の硫酸カルシウムが指令2000/63/ECで規定された既存の規格に合致する。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | http://www.efsa.europa.eu/cs/BlobServer/Scientific_Opinion/ans_ej814_calcium_sulphate_op_en.pdf?ssbinary=true |
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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