食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu02700430188 |
タイトル | フランス食品衛生安全庁(AFSSA)、食品接触物質(MCDA)の不活性及び安全性に関する意見書を公表 |
資料日付 | 2008年11月20日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA)は食品接触樹脂材料の不活性及び安全性について自ら評価を行い2008年8月1日付けで意見書(7ページ)を公表した。概要は下記のとおり。 1. 背景 表面コーティング、接着剤、インク等の原料樹脂はしばしば非常に複雑な化合物であり、その成分はメーカーにより異なる。欧州規則EC No.1935/2004の第3b条に定める不活性化の原則には、活性を持つ及びインテリジェント物質を含む全ての食品接触材料・物品は最適製造規範を遵守して製造し、通常の条件または予想される使用条件下で、その構成分が以下のような量で食品へ移行をしないことを規定している。 (1)ヒトの健康を損なう (2)食品成分に許容できない変化をもたらす (3)食品の官能特性を劣化させる 現在、樹脂製品の安全性は殆ど樹脂の出発物質の評価によって保証することに統一されている。しかし、最終製品からの移行物質(migrat)は主として反応生成物である。従ってこれ等の生成物が消費者リスクに関し重要な物質である。 2. 樹脂が主成分の最終製品製造:危険は何処から? 樹脂は出発物質を用いて製造する。更にこの樹脂を原料に他の物質も加え反応させて新たな樹脂を合成する。反応後にできた樹脂は新たな物質で構成されている。最終製品のポリマーは複数の原料樹脂を溶剤や触媒及び他の物質で反応させて製造する。このようなポリマーの移行物質は、反応生成物の化合物の複合体(melange complexe)で構成されている。この反応の段階で出発物質は殆んど消滅している。これらの生成物は出発物質と異なる毒性をもつ可能性があるため出発化学物質の管理のみでは製品の安全性を保証するには十分ではない。 3. 結論 AFSSAは以下のように結論した。 (1)樹脂の出発物質の評価は移行物質の中に新らたに生成した物質(substances nouvelles neoformees)が生じる可能性を除外できない。樹脂材料の安全性を保証するためにはこれらの物質が健康に及ぼす潜在的な危険性を考慮しなければならない。 (2)欧州塗料・印刷インキ・絵具工業連合会(Le Conseil Europeen de l’industrie des Peintures , des Encres d’imprimerie et des couleurs d’Art :CEPE)の最適規範の原則では移行物質が係わるリスクの問題については現在のところ棚上げしたままになっている。 4. 勧告 AFSSAの2006年8月11日付意見書で提言した、コーティングから溶出する移行物質の毒性評価ができるような方法の開発を目的とする研究プログラムを開始するよう勧告する。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | フランス |
情報源(公的機関) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA) |
情報源(報道) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA) |
URL | http://www.afssa.fr/Documents/MCDA2007sa0312.pdf |
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本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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