食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu02690080149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、オキシ水酸化物の触媒によりナチュラルミネラルウォーターからマンガン、鉄及びヒ素を除去する処理法の安全性に関する科学的意見書を公表 |
資料日付 | 2008年9月16日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は9月16日、オキシ水酸化物の触媒によってナチュラルミネラルウォーター(NMW)からマンガン、鉄及びヒ素を除去する処理法の安全性に関する科学的意見書(19ページ)を公表した。概要は以下のとおり。 1. 本意見書は、欧州委員会の保健・消費者保護総局(DG SANCO)及びEU加盟国の技術的問題やリスク評価に係る問題に関する報告書、並びに、技術的問題に関する科学文献に基づいている。 2. DG SANCOの報告書は、オキシ水酸化鉄系触媒及びオキシ水酸化マンガン系触媒によるNMWの処理で、ヒ素、マンガン及び鉄の濃度を望ましいレベルに低減できることを示すデータをまとめた。これらの触媒で処理された水にヒ素は検知されなかった(1μg/L未満)。その他の望ましくない成分(例えばバナジウムやウラニウム)も低減できる可能性がある。これらの物質が除去される機序は、吸着つまり選択性の高い物理的プロセスによるものである。国や水の成分及び処理条件により異なる多種類のオキシ水酸化物がEU域内で使用されている。処理済みNMWの化学物質汚染によって、これらの処理方法が公衆衛生を危険にさらさぬよう保証するため、オキシ水酸化物の触媒が飲料水処理用の触媒に適用される基準に従うことを第一に勧告する。この勧告は、触媒の成分及び触媒の初期化や再生、消毒に用いる試薬に及ぶ。 3. EFSAは、以下3種類の触媒を評価できるデータを受領した。 (1)珪砂、ゼオライト及び活性アルミナを被覆した鉄及び/又はマンガン(NMWを砂上に流し、いかなる化学物質も加えず自己被覆によって得られる) (2)天然マンガン鉱 (3)合成により作製された鉄系のオキシ水酸化物 4. 本意見書では、処理工程における以下の重要な処置について記述している。 (1)浸出する不純物を除去するための塩基及び酸を用いた洗浄による触媒の初期化 (2)適正な化学処理(リンス、溶離又は酸化による再生)によって吸着能力を回復させる触媒の再生 (3)形成された可能性のあるバイオフィルムを除去するための専用消毒処理による触媒の消毒 (4)触媒の放出する不純物が、指令2003/40/ECで設定された規制値、或いは、当該指令で規制値が設定されていない場合は、指令98/83/EC又は加盟国の法規で設定されている飲料水に対する規制値を超えないよう保証するため、検査及び管理を行うことが望ましい。 (5)特に触媒の消毒後、並びに、酸及びアルカリ洗浄が行われない酸化による再生処理の後における副産物のモニタリング。塩素系消毒剤を用いた処置を行うのは望ましくない。 (6)適正な手段による初期化、再生、消毒及びリンスの処置後、水が通常成分に戻ることを管理すること 5. 当該処理工程は、NMWに対する特定の法的要件を満たし、且つ、本意見書で特定した諸リスクを処理する適正製造規範及びHACCPの諸規定の対象になることが望ましい。当該パネルは、これらの重要な処置が適正に実施及び監視されるという条件で、上記オキシ水酸化物の触媒によりNMWからマンガン、鉄及びヒ素を安全に除去できると結論付けた。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | http://www.efsa.europa.eu/cs/BlobServer/Scientific_Opinion/afc_op_ej784_NMWs_op_en.pdf?ssbinary=true |
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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