食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu02670200188 |
タイトル | フランス食品衛生安全庁(AFSSA)、炭疽菌感染動物由来の乳に適用する措置についての検討報告書を公表 |
資料日付 | 2008年8月18日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA)は、Bacillus anthracis(炭疽菌)による炭疽感染の臨床的疑いがある場合及び感染が確認された後の動物由来乳に適用する措置について、農業水産省(食品総局:DGAL)から緊急に諮問を受け、2008年8月18日付けで検討報告書を公表した。 1. 諮問 DGALは、県条例で特別監視地域に指定された地域(APMS)又は県条例で疫病発生宣言が発令された地域(APDI)の動物群で、臨床症状を示している動物、無症候の動物及びワクチン接種した動物に由来する乳や乳製品について、これらを廃棄せずに公衆衛生上のリスクに応じた管理措置を設定することを希望している。 2. 専門家の査定 (1) 炭疽菌に感染した動物の乳にB. anthracisが混入している可能性は無視できない。 (2) 炭疽集団感染群に属する反すう動物で臨床症状のないもの、及び炭疽ワクチンを接種していない動物もB. anthracisに感染している可能性がある。菌に汚染された乳となるか否かは、高熱期を早期に発見できるか否かにかかっている。 (3) 炭疽集団感染群に属する反すう動物で、臨床症状がなく、弱毒化された炭疽ワクチンを接種した動物の乳中にB. anthracisが排出される可能性は、弱毒ワクチンを接種してから15日間経過後も臨床症状がなければ無視できる程度のものである。 3. B. anthracis (1)疫学 1) 消化器官へのB. anthracisの感染量は10の6乗個 (Xu et al.)。感染量に関する科学文献は少ない。 (2) 生理学 1) 増殖:温度は14~45℃ 2) 芽胞形成:温度15~41℃で、酸素と水分のある環境であれば24時間以内で急速に芽胞形成する。 3) 乳中の増殖態度:感染後の乳中にB. anthracisは栄養型の形で見つかる。芽胞は、環境由来とみられるものが乳中に存在することがある。冷蔵(4~5℃)保存すれば芽胞発芽も、芽胞形成もおこらない。加えて乳中における栄養型のB. anthracisは、室温37℃で7時間後、又は室温5℃で24時間後には4 log10 cfu/ml減少して検出不能になるとの報告がある(Bowen et Turnbull)。 4) B. anthracisの栄養型及び芽胞の耐熱性 乳を低温殺菌(63℃で30分間又は72℃で15秒間)するとB. anthracisの栄養型は4 log10 cfu/ml減少する。芽胞には低温殺菌法は効果がない。 120℃で16秒間、乳を殺菌処理すると、B. anthracisの芽胞を6 log10 cfu/ml減少できる。135℃で1~2秒間の殺菌処理(超高温処理)もB. anthracisの芽胞には効果的である。 乳脂肪率はB. anthracisの加熱殺菌処理に何ら影響を及ぼさない。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | フランス |
情報源(公的機関) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA) |
情報源(報道) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA) |
URL | http://www.afssa.fr/Documents/MIC2008sa0243.pdf |
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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