食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu02660270343
タイトル フランス衛生監視研究所(InVS)、フランスのカンピロバクター感染症疫学データ2007年版を公表
資料日付 2008年10月23日
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分類2 -
概要(記事)  フランス衛生監視研究所(InVS)は、国立カンピロバクター・ヘリコバクター・レファレンスセンターが取りまとめた2007年のフランスにおけるヒトのカンピロバクター感染症サーベイランス報告をカンピロバクター感染症疫学データ2007年版として2008年10月23日付けで公表した。概要は下記のとおり。
 2007年のカンピロバクター感染症サーベイランスのデータから、2002年以来観察されている疫学的特徴が確認された。流行のピークは夏で、子供と若い女性からの分離株数が最も多く、C. jejuniの出現頻度が高く、キノロン系抗菌剤に対する耐性が高かった。分離されたカンピロバクターのうちC. coliの割合は17 %で、他の欧州諸国の3%に比べて多かった。
 ヒトから分離されたC. jejuni及びC. coliのキノロン系抗菌剤耐性菌は、2003?2004年に一時安定していたが、その後は増加しており、2007年はサーベイランス開始(ナリジクス酸は1986年、シプロフロキサシンは2000年)以来最も高いレベルに達した。このキノロン系抗菌剤耐性菌の増加は、国立レファレンスセンター(NRC)での定常的分析方法や民間のラボラトリー及び病院臨床検査ラボラトリー(LH)での菌株選択方法を変更していないので、サーベイランスの偏り(biais)が原因ではないように思われる。
 欧州連合は、1999年に「動物の治療におけるキノロン系抗菌剤使用制限措置」を施行した。2003年までに得られたサーベイランスの結果がこの規制のプラス効果を示唆するものであったならば、2005年以降のヒト由来の抗菌剤耐性カンピロバクター増加という観察記録は新たな問題を提起するものである。よって、ヒトと動物の抗生物質使用とヒト由来の耐性菌出現の関連性について補足調査が必要である。
フランスのカンピロバクター感染症疫学データ2007年版概要は下記URLで入手可能:
http://www.invs.sante.fr/surveillance/campylobacter/surveillance_campylobacter_2007.pdf
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス衛生監視研究所(InVS)
情報源(報道) フランス衛生監視研究所(InVS)
URL http://www.invs.sante.fr/surveillance/campylobacter/donnees.htm
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