食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu02660260343
タイトル フランス衛生監視研究所(InVS)、ボツリヌス症疫学データ2007年版を公表
資料日付 2008年10月23日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  フランス衛生監視研究所(InVS)は2008年10月23日、2007年のフランスにおけるボツリヌス症の疫学特性を公表した。概要は以下のとおり。
 2007年のボツリヌス症発生事例は6件で、患者数は11人の届出があった。全てが家庭内で発生したもので、1件あたりの患者数は1?5人であった。2007年のボツリヌス症罹患率は人口百万人に対して0.18で、1991年からの記録としては比較的低いほうにとどまっている(平均値は0.45/年)。
 地域別で見た2007年の罹患率(人口百万人当たり)はオート-ピレネー県(9.3)とロワール県(6.8)が最も高い。1991年以来の地域別で見た最も高い年間罹患率は、アリエ県(4.7)、サヴォワ県(4.2)、オート-ピレネー県(3.7)、ヴォージュ県(3.0)の順であった。
 ボツリヌス症発生6件の診断は患者の血清中のボツリヌス毒素検出によって確定した(A型ボツリヌス毒素1件、B型ボツリヌス毒素5件)。
 2007年の患者11人の内の7人(64%)は男性で、年齢中央値は40歳で、最年少は生後4ヶ月から最高齢は60歳であった。
 主な症状は吐き気(100%)、嘔吐と下痢(88%)、口の渇き(88%)、嚥下障害(82%)、調節障害(72%)、複視(67%)である。患者の2人は手足に麻痺症状を呈した。10人が入院し、生後4ヶ月の乳児は人工呼吸器が必要になった。死亡の報告はない。
 全ての中毒事例の原因として食品が疑われた。原因食品は、5件は家庭で作られた保存食品で、その内の2件は自家製のブーダン・ソーセージ(訳注:豚の血と脂身で作る腸詰め)、2件は自家製ハム、残りの1件は自家製のパテ・ド・テット(訳注:豚などの頭部を使ったパテ)であった。発生事例6件目は乳児のボツリヌス症で、食品が原因ではなかった。患者の住宅で食品サンプリング調査を実施したところ、陽性が2軒あった(自家製のハムからB型ボツリヌス毒素を検出)。2軒は陰性でボツリヌス毒素は検出されず、残りの2軒は調査を行っていない。
 結論として、2007年のフランスにおけるボツリヌス症罹患率は低い。ボツリヌス症発生件数及び二次感染は次第に低減してきており、2007年は非常に低い数値となった。このところ数年来ボツリヌス症サーベイランス体制及び診断実施に変更はない。サーベイランスで届出が減少したことはボツリヌス症そのものが減少している実態を反映していると思料される。
 2007年に発生したボツリヌス症はその殆どがB型ボツリヌス毒素が原因であった。患者の症状は中程度であった。乳児ボツリヌス症は届出が義務になって以来4例目である。
 これらのデータから、この中毒を注意深く見守り、必要に応じて予防策を講じ、病気を抑制管理していくため、フランスにおけるヒトのボツリヌス症監視体制を維持していく必要性が明らかになった。
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス衛生監視研究所(InVS)
情報源(報道) フランス衛生監視研究所(InVS)
URL http://www.invs.sante.fr/surveillance/botulisme/donnees.htm#de2007

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