食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu02650490188 |
タイトル | フランス食品衛生安全庁(AFSSA)、フランスにおける食物アレルギーと食物不耐症 |
資料日付 | 2008年10月14日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA)は、フランスにおける食物アレルギーと食物不耐症の作用機序と発病について解説を行った。概要は下記のとおり。 1. 食物アレルギーと食物不耐症は混同されがちであるが、アレルギーは免疫系疾患であり、食物不耐性は酵素欠乏による疾病で、この二つの病気は全く異なるものである。 食物不耐症のよくある症例はラクターゼ不足による乳糖不耐症である。即ち、乳に含まれる主要な糖である乳糖を消化する機能が消失している。この疾患では、乳摂取後の腹痛や下痢症状がある。 2. 食物アレルギーはアレルゲン食物を摂取した後に発症する。細菌類、ウイルス類や寄生虫と異なり、アレルゲン食品そのものは生体に危険を及ぼすものではない。 IgE抗体によるI型アレルギー反応の機序は下記の2段階に分けられる。 (1) 第一段階:感作 免疫系とアレルゲンの最初の接触で特異的IgE抗体が産生される。次いで、抗体が血流に乗って生体全身に拡散し、皮膚や粘膜の標的細胞(マスト細胞)及び循環系の標的細胞(白血球)に固着する。この第一段階は感作段階と言い、臨床的に症状は無く、生体にアレルゲンと二回目の接触があった際に直ちに反応するよう準備する準備期間である。 (2)第二段階:アレルギー反応 アレルゲンとの二回目の接触で、感作段階で産生された膜型特異的IgEが架橋し、マスト細胞と好塩基球を活性化し、化学伝達物質が放出される。この化学伝達物質 (主としてヒスタミン) の放出でアレルギーが発症する。 3. フランスにおける食物アレルギー有病率と原因食品 フランスのアレルギー有病率は全体で3.2%。年齢層で見ると子供に多く、有病率は6~8%である。食物アレルギーの有病率は年齢ともに下がる。 子供のアレルギー原因食品は卵34%、落花生25%、乳8%、魚5%である。動物由来食品や落花生、脂質が豊富なドライフルーツ由来アレルゲンが多い。 大人のアレルギー原因食品ではラッテクス群と呼ばれる果実(バナナ、アボカド等)が14%で最も多い。次いでバラ科果実(アブリコ、チェリー等)は13%。脂質の豊富なドライフルーツは9.5%。セリ科植物(ニンジン、パセリ等)も9.5%。大人では動物由来食品のアレルゲンは非常に少なくなる。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | フランス |
情報源(公的機関) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA) |
情報源(報道) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA) |
URL | http://www.afssa.fr/PN8201.htm |
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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