食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu02640330104
タイトル 米国疾病管理予防センター(CDC)、死亡疾病週報:2007年マサチューセッツ州での殺菌乳が原因のリステリア集団中毒の報告
資料日付 2008年10月10日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  米国疾病管理予防センター(CDC)は10月10日付死亡疾病週報にて2007年にマサチューセッツ州で発生した殺菌乳が原因のリステリア集団中毒の報告を公表した。概要は以下のとおり。
1. 2007年11月27日、マサチューセッツ州中央部の保健所が州保健省(MDPH)に87歳男性のリステリア症を報告した。患者からのListeria monocytogenesのパルスフィールドゲル電気泳動 (PFGE) パターンは、同じマサチューセッツ中央部居住の別の3症例からの分離株のものと区別がつかないほど似ていた。MDPHは、アウトブレイク汚染源として地域の乳業会社(A社)の殺菌液状牛乳(風味付き・なし)を調査した。本報告書は調査結果を要約したもので、全体で5症例が確認され、その内の3人が死亡している。本アウトブレイクは、殺菌後の液状乳製品汚染の可能性とリステリア症アウトブレイクの特定の難しさを明らかにしている。
2. A社は、マサチューセッツ州の中央部に乳製品の殺菌、瓶詰め、加工工場を所有し、家族経営で50年間操業している。生乳はA社及び25マイル離れた他の独立系の農場からタンク車でA社に搬入されていた。A社は風味付け乳飲料などガラス及びプラスティック瓶入りの乳及び非乳飲料を製造していた。小売部門が農場と工場に併設されているが、バルク乳製品はA社及び他のブランドで宅配や小売を通してマサチューセッツ州内に流通していた。またバルククリームは、ロードアイランドの製パン所で製品に使用されていた。
3. 工場内の最終製品エリアの床排水の環境1サンプル、スキムミルク1サンプル、風味付け乳飲料7サンプルから検出されたリステリア菌株は、2種類の制限酵素を使用したPFGEによりアウトブレイク菌株と合致した。別の環境2サンプル、風味付き及び風味なし乳の4サンプルからは、3種の別のリステリア菌株及びアウトブレイク菌株とは異なるPFGEパターンを有する3種類など、7種類の異なるL. monocytogenesが検出された。
4. PulseNetの有効性は十分に立証されているが、これは臨床検査室から公衆衛生臨床検査機関へ全ての分離株が安定してタイムリーに提供されることが前提となっている。マサチューセッツ州ではアウトブレイク前には、臨床材料の全ての L. monocytogenes 分離株の提出を義務付けてはいなかったが、2008年7月25日に州規則を改正し、全ての L. monocytogenes 分離株をPFGE分析のために州検査所へ提出することを義務化した。
5. 調査結果では、製造設備、機器デザイン、交差汚染制御の重要性が強調されている。特に冷蔵中にリステリアが増殖するような賞味期限が長く、傷みやすく、加熱調理をせずに摂取する食品を製造している旧式の施設においては殊更である。
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/疾病管理予防センター(CDC)
情報源(報道) 米国疾病管理予防センター(CDC)
URL http://www.cdc.gov/mmwr/preview/mmwrhtml/mm5740a1.htm
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