食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu02610020294 |
タイトル | WHO、中国のメラミン汚染粉乳事案について経緯・リスク・治療法等を概説 |
資料日付 | 2008年9月22日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | WHOは9月22日、中国のメラミン汚染粉乳事案についてこれまでの経緯、現状、リスク、治療法等について概説している。内容は以下のとおり。 1. 事案の概要 2. メラミン汚染(通常の用途、混入の経緯、汚染濃度等) 3. メラミンの毒性学 (1)メラミンの毒性 かつてのメラミン汚染ペットフード事案及び腎臓結石の形成による犬及び猫の腎不全からすれば、メラミン及びシアヌル酸等の構造類似体は共同で結晶を形成するとみられる。この結晶形成は極めて高い用量で生じ、閾値と濃度に依存する現象であって、低レベルの暴露には当てはまらない。 (2)暴露 メラミン樹脂からの酸性食品への移行等による消費者のメラミン暴露は低いと考えられ、推定経口摂取量は0.007mg/kg/日程度とみられる。 (3)メラミンの毒性 メラミンは代謝されず、急速に尿中に排出される。メラミンの経口毒性に関するヒトのデータはないが、動物実験のデータがある。それによればラットにおける経口投与でLD50は3161mg/kg体重と低い急性毒性を有する。動物の給餌研究では、メラミンの高用量投与により膀胱に影響が及び、特に炎症が生じ、膀胱結石と結晶尿がみられる。膀胱結石を分析した結果、メラミン、たん白、尿酸及びリン酸塩の混合物であることが分かっている。動物実験では、総じて腎臓毒性や腎臓結石の形成は示されていない。 (4)発がん性 国際癌研究機関(IARC)は、膀胱結石が生じるような条件下での実験動物では、メラミンの発がん性を裏付ける証拠が十分にあると結論している。ヒトにおける発がん性の証拠は不十分である。 (5)腎臓結石の形成におけるメラミンの役割 動物のデータによれば、メラミン単独では腎不全も腎臓結石も生じないことを示している。かつてのメラミン汚染ペットフードによる犬及び猫の急性腎不全の発生で得られた証拠によれば、メラミンとシアヌル酸の組合せにより腎臓毒性が生じる。メラミンとシアヌル酸がほかのトリアジン化合物と共に当該ペットフード中から検出された。その後の動物実験でメラミンとシアヌル酸を混ぜ合わせて給餌したところ、腎尿細管中に結晶を形成して閉塞し、腎障害及び腎不全に至った。ペットフード中のシアヌル酸の起源は不明であったが、ペットフードの調製に用いる小麦グルテン中に不法に添加されたメラミンの汚染物質として存在していた可能性がある。今般の中国における事案では、シアヌル酸の存在は今のところ確認されていない。 4. 疫学と治療法 5. 本事案におけるINFOSANの活動(加盟国への情報配信等) |
地域 | その他 |
国・地方 | その他 |
情報源(公的機関) | 世界保健機関(WHO) |
情報源(報道) | 世界保健機関(WHO) |
URL | http://www.who.int/foodsafety/fs_management/infosan_events/en/print.html |
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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