食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu02600090160
タイトル 英国食品基準庁(FSA)、残留動物用医薬品委員会(VRC)の食品における残留動物用医薬品サーベイランスに関する2007年の年次報告書を公表
資料日付 2008年9月8日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  英国食品基準庁(FSA)は、残留動物用医薬品委員会(Veterinary Residues Committee: VRC)が取りまとめた食品中の残留動物用医薬品サーベイランスに関する2007年の年次報告書を公表した。
 VRCは、英国産並びに輸入食品中の残留動物用医薬品のサーベイランスを監督する独立した諮問委員会で、動物用医薬品委員会(Veterinary Medicines Directorate: VMD)及びFSAに対し助言を行っている。
 FSAは、VRCによるロイヤルゼリー栄養サプリメント中におけるクロラムフェニコールの高濃度残留に関する調査を支援した。検査の結果、高濃度の残留が検出された製品については、地域当局及び関係企業と協力し店頭から回収し、国外から輸入された製品に関しては欧州委員会に通報した。
 FSAがEU域外から輸入された魚介類製品について迅速警報システム(RASFF)に通報した件数は減少している。これらの製品には、DNAを損傷または発がん性を有する可能性があるとしてEUで禁止されている物質が検出されている。件数が減少した理由は幾つかあるが、その一つとして幾つかの国がこのような物質の残留レベルを低くする効果的な対策を取ったためとみられる。
 当該年次報告書の主要点は以下のとおり。
1. 2007年の全国サーベイランス計画 (National Surveillance Scheme: NSS)では、33
,493サンプルが採取され、38
,749件の分析が行われた。その結果、法定基準またはその他の基準を超えた例が109件検出され、そのうち49件については動物用医薬品(VMP)の使用により発生した可能性がある。全体として、動物用医薬品の認可された使用がヒトの健康に対し懸念を引き起すような残留とはなっていないことが示された。しかしながら、食用動物への使用が認可されていない物質の残留が検出された。2サンプルでフェニルブタゾン(phenylbutazone)が検出され、さらにマラカイトグリーンが養殖マスの1サンプル及び養殖サケの1サンプルでそれぞれ検出された。かかる検出率は低いものの、VRCとしては未認可物質の使用については許容できないもの(unacceptable)と見なしており、問題の魚の廃棄を要求するVMDの強い対応措置を支持する。
2. 他方、非法定サーベイランス計画(Non-Statutory Surveillance Scheme)では、総数1
,485サンプルが採取され、5
,375件の分析が行われた。26サンプルについて法定基準またはその他の基準を超えた残留が検出された。英国で違法な残留物質が検出された輸入品については、原産国が明らかになった場合、英国環境・食料・農村地域省(DEFRA)の首席獣医官が関係国の当事者に対し通報を行い、将来かかる残留の発生を防止するために取られる措置について情報を提供するよう要請した。また、FSAもその結果に関し通報を受け、必要に応じリコールを行うと共に、欧州委員会に対し通報した。
3. 健康に対し懸念を引き起す可能性がある残留については、下記の通り英国産で4件、また輸入品では24件が検出された。
(1)英国産
1)養殖サケ129サンプル中1サンプルからロイコマラカイトグリーン
2)養殖マス108サンプル中1サンプルからロイコマラカイトグリーン
3)ウシ血漿284サンプル中1サンプルからフェニルブタゾン
4)ウマ血漿30サンプル中1サンプルからフェニルブタゾン
(2)輸入品
1)ロイヤルゼリー71サンプル中18サンプルからクロラムフェニコール
2)養殖魚300サンプル中1サンプルからクリスタルバイオレット
3)養殖魚300サンプル中1サンプルからロイコクリスタルバイオレット
4)養殖魚300サンプル中2サンプルからニトロフラン類
5)温水性甲殻類136サンプル中2サンプルからニトロフラン類
 年次報告書の全文(PDF 52ページ)は以下のURLから入手可能。
http://www.vet-residues-committee.gov.uk/Reports/vrcar2007.pdf
地域 欧州
国・地方 英国
情報源(公的機関) 英国食品基準庁(FSA)
情報源(報道) Food Standards Agency
URL http://www.foodstandards.gov.uk/news/newsarchive/2008/sep/vetres
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